ミサワホーム、ZEHを超える「GX志向型住宅」仕様を戸建・賃貸商品に追加

GX志向型住宅

ミサワホームは2025年3月18日、木質系工業化住宅および耐震木造住宅の商品群において、政府が定めるZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)水準を上回る省エネ性能「GX志向型住宅」を満たす新仕様「スマートテックGXプラス」を導入すると発表しました。同仕様は戸建住宅と賃貸住宅の両ラインナップに標準装備され、断熱性能・創エネ・省エネのトータル性能を強化しています。

スマートテックGXプラス仕様の主な特徴

断熱・気密性能の大幅強化

  • 断熱等性能等級6以上/UA値0.46以下(地域区分5~7):壁厚120mmの「スマートテック断熱120」により、隙間なく断熱材を充填。
  • トリプルガラス木製サッシ「APW651」:高断熱樹脂サッシを採用し、冬季夜間の室温低下を従来比5.3℃抑制。
  • 高効率換気システムHEPA95型:最大95%の熱交換率を実現し、換気時のエネルギー損失を低減。

創エネ・省エネ設備の標準装備

  • 太陽光発電システム(出力は商品・地域により変動)
  • ハイブリッド給湯器+高効率エアコン:給湯・冷暖房の省エネ性を向上。
  • 独自HEMS「LinkGates」:エネルギー使用状況の見える化と最適制御で、一次エネルギー消費量の抑制を支援。

空間設計による快適性向上

  • 大開口+高天井設計:開放感を損なわずに断熱性を維持。
  • 大収納「蔵」スペース:室内面積を圧迫せず、収納力を確保。

対象商品と市場戦略

木質系工業化住宅(戸建・賃貸)

  • 戸建商品例「SMART STYLE 2階建KURA」:都市部の限られた敷地でも高断熱・創エネを両立。
  • 賃貸商品「Belle Lead スマートテックGXプラス」シリーズ:6戸〜大規模マンションまで、賃料収益と省エネメリットを両立。

耐震木造住宅「MJ Wood」

  • 軸組工法に工業化ノウハウを融合し、段階的にGXプラス仕様を展開。
  • 断熱材充填+気密処理で、小屋裏結露を抑制しつつ高耐震性能を確保。

政府の支援策とGX志向型住宅の社会的意義

2024年11月に国が定めた「GX志向型住宅」基準は、2050年までに既存住宅の平均ZEH化を図る子育てグリーン住宅支援事業の認定要件と連動。GX志向型住宅は、(1)高断熱性能、(2)一次エネルギー消費量35%削減、(3)再エネ含む100%削減をクリアしなければならず、ミサワホームの新仕様はこれを完全に満たしています。公的補助の活用により、戸建・賃貸を問わず、高い省エネ基準の住宅が普及することが期待されます。

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