AGCは、2025年6月1日に発売した壁専用太陽光発電システム「カベジュール」と、既存建物向け太陽光発電ガラス「後付けサンジュール」を発表しました。これらはいずれも建材一体型太陽光発電ガラス「サンジュール」シリーズを活かした製品です。
サンジュールの技術特性
サンジュールは、太陽電池セルをガラスに組み込んだモジュール型ガラスで、間隔を調整して採光と発電を両立可能です。熱処理ガラスを用いた laminated structure のため、破損時にも飛散しにくく、安全性が高い構造が特徴です。断熱ガラスタイプも選べ、遮熱と発電の両立が図れます。
壁面に後付けできる「カベジュール」
都市部での設置スペース不足への対応として開発された「カベジュール」は、未使用の壁面を有効活用できる新しい発電ソリューションです。外装材メーカー・ノザワと共同開発したアスロックレールファスナー方式により、サンジュールを既存のアスロック板にレールで固定して設置できます。基材への加工不要な施工性および、内側から採光が取れない仕様が特徴です。
耐震性と安全性の確保
「カベジュール」は、層間変位(地震による構造変化)にも対応する設計になっており、地震時に外れにくい構造を採用。また、固定力も高く、耐風・耐震性に優れているため、安心して導入できます。
建物改修に優しい「後付けサンジュール」
既存窓に後付けできる「後付けサンジュール」は、窓サッシに取付けたレールにサンジュールをはめ込むだけで設置可能。施工は室内から完結でき、工事規模を最小限に抑えられます。また、配線が見えない設計のため、窓まわりの意匠を損なわず導入できる点もメリットです。
コメント