BlossomEnergyが黒鉛蓄熱電池「G‑TES」で再エネ熱利用の実証実験を開始

BlossomEnergyが黒鉛蓄熱電池「G‑TES」で再エネ熱利用の実証実験を開始

東京都千代田区に本社を置くBlossomEnergy(代表取締役:浜本真平氏)は、グラファイト(黒鉛)を用いた蓄熱電池「Blossom Energy G‑TES」を開発し、2025年夏から広島県内で実証試験を開始すると発表しました。余剰再生可能エネルギーを黒鉛で熱に変換・蓄積し、必要時に温水や温風として活用する技術です。


G‑TESが持つ高機能蓄熱特性

商用モデルでは200kWhから600kWhの蓄熱が可能で、これは一般家庭の1日分の給湯(10〜30世帯相当)に匹敵します。容量は小型コンテナ程度で、工場や温浴施設、大規模空間の暖房、陸上養殖・工業用乾燥炉などへの適用が想定されています。2024年に試作されたコンセプトモデルに比べ、安定した出力温度で長時間の運用が可能となりました。


広島での実証活動と量産に向けたステップ

BlossomEnergyは2025年度中に複数の試験ユーザーを募り、導入・検証を実施。その後、2026年から量産モデルの販売を目指しています。設置から運用開始まで3〜6ヶ月を目処とし、実用性や商用展開を加速させる計画です。


企業概要と技術基盤

BlossomEnergyは2022年創業で、これまで高温ガス炉設計や熱貯蔵システム開発に取り組んできました。「グリーンな熱供給システムを開発し、脱炭素化に貢献する」使命のもと、黒鉛蓄熱技術を用いた安全かつ効率的な熱エネルギー利用を目指しています。

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