中部電力が岐阜県郡上で内ケ谷水力発電所を着工:年間1500世帯分を発電

年間1500世帯分を発電

中部電力は2025年4月、岐阜県郡上市において内ケ谷水力発電所の建設工事に着手しました。発電出力は730kWで、想定年間発電量は約4,500,000kWh。これは一般家庭約1,500世帯分の年間消費電力量に相当します。発電所は2027年度の運転開始を目指しています。

ダム放流を活用した再エネ開発

新たに着工した内ケ谷水力発電所では、郡上市が整備を進める内ケ谷ダムから放流される維持放流水をすべて有効利用します。最大使用水量は毎秒3立方メートル、有効落差は約34メートル。これにより、ダム管理の一環として確保された水資源を発電用にも活かし、エネルギー自給率の向上に寄与します。

CO₂排出削減への貢献

内ケ谷発電所の年間発電量450万kWhにより、石炭火力換算で約2,000トンのCO₂排出削減が見込まれます。中部電力は今回の着工を契機に、水力を含む再生可能エネルギー比率の拡大を加速させ、2030年度までに再エネ比率30%超を目標に掲げています。

地域との連携と環境配慮

建設にあたっては、水質保全や魚類の遡上支援など、周辺環境への影響低減策を徹底。工事発生土の再利用や環境モニタリング体制を敷くことで、地域住民との信頼関係構築に努めます。また、ダム湖周辺の散策路整備とあわせ、地域観光との共存も視野に入れています。

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