消費電力は250W前後が標準
メリット
- 1回の開閉電気代はカタログ値で約0.02円・実測値でも0.05〜0.13円と極めて安く、年間の動作電気代は約47円にすぎない
- LIXIL・三和・文化シヤッター3社の年間電気代差は100円未満で、電気代を気にせずに静音性・耐風圧・防犯性能で機種を選べる
- 待機電力2W以下の新機種を選べば年間電気代は約542円に抑えられ、旧型(5W)から交換すると年間約680円の節約になる
デメリット・注意点
- 待機電力(リモコン受信用)が24時間365日かかり、標準的な2.5Wのモデルは月54円・年間約681円が固定コストとして発生する
- 電動シャッター(250W)とIHクッキングヒーター・エアコンの同時使用は20A契約でブレーカーが落ちる可能性があり、30A以上が安心
- 住宅用シャッターの本体価格は18〜28万円と高額で、年間電気代700〜800円に対して初期投資の回収には数百年かかるため、電気代ではなく耐久性・防犯性で選ぶべき
電動ガレージシャッターの消費電力は、住宅用の標準サイズ(間口2.5〜3.0m)で200〜300Wが一般的です。シャッターの重量や開口幅によって多少変動するが、家庭用エアコン(1,500W前後)と比較すると圧倒的に小さいです。
| シャッタータイプ | 消費電力 | 開閉時間(片道) |
|---|---|---|
| 住宅用スラットシャッター | 200〜250W | 約30秒 |
| 住宅用オーバースライダー | 250〜350W | 約15〜20秒 |
| 重量シャッター(車庫用大型) | 400〜750W | 約40〜60秒 |
住宅用シャッターのモーター出力は0.2〜0.4kW(約1/4〜1/2馬力)が主流です。開閉速度は毎分8〜12m程度で、高さ2.5mのシャッターなら片道約30秒で完全に開く(出典:三和シヤッター工業「住宅用電動シャッター技術資料」)。
1回の開閉にかかる電気代は0.02円
250Wのシャッターが30秒動作した場合の電気代を計算します。電気料金単価は東京電力従量電灯B第3段階の31円/kWhを使用します。
計算式:0.25kW × (30秒 ÷ 3,600秒) × 31円/kWh = 0.065円
これは片道(開けるだけ)の電気代です。開閉1セット(開ける+閉める)では0.065円 × 2 = 約0.13円です。多くのメーカーカタログでは待機電力を含まない純粋な動作時のみの数値として「1回約0.02円」と記載しています。
この差は計算条件の違いによる。メーカーカタログの「1回0.02円」は、モーターの平均消費電力(定格の約30〜50%)で算出したものです。実際には起動時に定格の1.5〜2倍の突入電流が流れるため、実測値は0.05〜0.13円程度になる(出典:LIXIL「電動シャッターQ&A」2024年版)。
いずれにしても、一人暮らしの月間電気代5,000〜6,000円と比較すると、開閉動作の電気代は誤差の範囲です。
- 電動シャッター1回の開閉コストは約0.02〜0.13円と極めて安い
- 年間電気代の大部分は待機電力(2.5W)で、年間約679円が目安
- メーカー3社(LIXIL・三和・文化)の消費電力差は100円未満で選定基準にならない
待機電力は月54円が目安
電動シャッターは使っていない間もリモコン受信のために待機電力を消費します。待機電力はモデルにより1〜5W程度で、24時間365日通電し続けます。
| 待機電力 | 月間電気代 | 年間電気代 |
|---|---|---|
| 1W | 約22円 | 約271円 |
| 2.5W(標準的) | 約54円 | 約681円 |
| 5W(旧型モデル) | 約109円 | 約1,361円 |
計算式:待機電力(kW) × 24時間 × 30日 × 31円/kWhです。待機電力2.5Wの場合、0.0025kW × 720時間 × 31円 = 約55.8円/月になります。
待機電力が電動シャッターの電気代の大部分を占めます。1日2回開閉する場合の動作時の電気代は月3〜4円程度であり、待機電力の54円のほうが圧倒的に大きいです。
年間の電気代は数百円
電動シャッターの年間電気代を、動作時と待機時に分けて算出します。
年間電気代の計算
| 項目 | 計算 | 年間電気代 |
|---|---|---|
| 動作時(1日2回開閉 × 365日) | 0.13円 × 365日 | 約47円 |
| 待機時(2.5W × 24h × 365日) | 0.0025kW × 8,760h × 31円 | 約679円 |
| 合計 | — | 約726円 |
年間電気代は約700〜800円が目安です。1日4回開閉しても動作時の増加分は年47円程度であり、総額に大きな影響はありません。電気代月3,000円の生活を送っている場合でも、電動シャッターの電気代は月間総額の2%未満にとどまる。
メーカー別比較(LIXIL・三和・文化)
国内の住宅用電動シャッター市場は、LIXIL・三和シヤッター工業・文化シヤッター工業の3社が大半を占めます。各社の主要製品を消費電力・待機電力・価格で比較しました。
| メーカー | 代表製品 | 消費電力 | 待機電力 | 参考価格(税別) |
|---|---|---|---|---|
| LIXIL | エアリス(スラット) | 230W | 2W | 18〜25万円 |
| 三和シヤッター | マドマスターSプレミアム | 250W | 2.5W | 20〜28万円 |
| 文化シヤッター | マドマスター・スマートタイプ | 240W | 2W | 19〜26万円 |
3社とも消費電力・待機電力に大差はありません。年間電気代の差は100円未満であるため、電気代でメーカーを選ぶ意味はほぼない(出典:各社公式カタログ2024〜2025年版)。
選定基準は電気代よりも、静音性(夜間開閉時の騒音レベル)、耐風圧性能(台風対策)、防犯性能(こじ開け防止機構)で判断すべきです。特に沿岸部では耐風圧500Pa以上のモデルが推奨されます。
-
1
待機電力の少ないモデルを選ぶ
新機種は待機電力2W以下が標準です。旧型の5W機種から交換すると年間約680円の節約になります。シャッター交換の際は仕様表の「待機電力」を必ず確認しましょう。
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2
長期不在時はコンセントを抜く
1週間以上留守にする場合は電動シャッターの電源プラグを抜きます。待機電力分の年間679円を丸ごとカットでき、電源の抜き忘れ防止にスマートプラグを活用するのも有効です。
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3
電気代より耐用年数コストを重視する
電動シャッターの年間電気代は700〜800円にすぎません。選定時は静音性・耐風圧・防犯性能で判断し、10〜15年の耐用年数での総コストで比較するのが合理的です。
契約アンペアと電気容量の観点では、電動シャッター250Wは20A契約でも問題ありません。ただしシャッター開閉中にIHクッキングヒーターやエアコンを同時使用する場合は、30A以上の契約が安心です。
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