【株式会社浜野製作所】ものづくりの街・墨田から持続可能な未来へ――中小製造業が挑む再エネ・循環型経営とSDGs

東京都墨田区に本社を構える株式会社浜野製作所は、金属加工・試作開発・機械設計などを手がける中小企業です。「試作から量産まで一貫対応できる町工場」としての高い技術力に加え、近年はエネルギー・環境・人材・地域連携を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを積極的に展開。中小企業におけるSDGs経営の先進事例として注目されています。


省エネルギー工場への転換と太陽光発電の導入

エネルギー効率化の取り組み

浜野製作所では、工場内の全照明をLED化し、省エネ型空調や高効率機器への切り替えを行うことで、エネルギー消費量の削減を図っています。加えて、2023年には本社工場の屋上に太陽光パネルを設置し、一部電力を自家発電でまかなう体制を整備。中小規模ながらも再生可能エネルギーの導入を実現しています。

社内の省エネ意識向上

また、社内での電力消費を可視化することで、従業員の省エネ意識を高める取り組みも行われています。

(対応SDGs:SDG 7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」)


地域教育・まちづくりへの貢献

教育支援活動

浜野製作所は、地元小学校の社会科見学の受け入れや、近隣の子どもたちを対象にした「ものづくり体験ワークショップ」を定期開催。こうした教育支援活動は、若年層の理工系離れの抑止や、地域コミュニティとの信頼関係構築に貢献しています。

地域ネットワークとの連携

また、墨田区の中小企業ネットワークとも連携し、地域ぐるみでのキャリア教育やSTEAM教育の推進を行っています。

(対応SDGs:SDG 4「質の高い教育をみんなに」、SDG 11「住み続けられるまちづくりを」)


金属廃材の再資源化とアップサイクル技術

廃材の再利用体制

製造過程で発生する金属端材・廃材は、地元のリサイクル事業者と提携し再資源化。さらに、不要な材料を3Dプリンターで加工・再利用するアップサイクル開発にも着手しており、廃材から新たな製品パーツや教育用教材を創出するなど、循環型ものづくりの実現を目指しています。

「素材の命をつなぐプロジェクト」

2022年には、社内で「素材の命をつなぐプロジェクト」が発足し、サステナブルな製品設計の試行も開始されました。

(対応SDGs:SDG 12「つくる責任 つかう責任」)


ダイバーシティ経営と働きやすい職場環境の構築

多様な人材の活躍推進

同社では、外国籍技術者の採用や、女性社員の現場配置を進めており、多様な人材が活躍できる体制を整えています。特に、シニア層の再雇用や職能継承を目的としたマイスター制度の運用が好評で、技能伝承と働きがいの両立を実現。

働き方改革のモデルケースへ

加えて、フレックスタイム制度や有給取得促進を通じて、中小企業における働き方改革のモデルケースとしても注目されています。

(対応SDGs:SDG 8「働きがいも経済成長も」、SDG 10「人や国の不平等をなくそう」)

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