株式会社大川印刷の持続可能な取り組み――再エネ100%で実現するゼロカーボン印刷

企業理念「エコロジー×印刷」でSDGsに貢献

東京都板橋区に本社を構える株式会社大川印刷は、1881年の創業以来140年以上にわたり印刷業を営んでおり、現在は「エコロジー×印刷」を企業理念に掲げ、SDGs経営の実践において業界をリードする存在となっています。特に再生可能エネルギーの導入、環境配慮型素材の使用、地域社会との連携を重視し、印刷業の脱炭素化・社会貢献モデルを確立しています。


再エネ100%の電力で稼働する“ゼロカーボン印刷工場”

RE100基準に対応した脱炭素化の先進事例

大川印刷は、工場・事務所で使用する電力の100%を再生可能エネルギーでまかなうRE100基準に対応した企業として知られています。2020年より、環境価値を持つ電力証書(グリーン電力証書や非化石証書)を活用し、印刷工程から事務作業に至るまでCO₂排出ゼロの体制を整備。

この取り組みは、印刷業界では国内でも先進的な例であり、クライアント企業の環境対応への貢献という観点からも高く評価されています。

「中小企業であっても、志と工夫があれば再エネ100%は実現できる。社会全体での持続可能性に貢献したい。」(代表取締役社長 大川哲郎氏)

(対応SDGs:SDG 7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、SDG 13「気候変動に具体的な対策を」)


植物油インキとFSC認証紙で“グリーン印刷”を提供

環境に優しい素材で印刷業界をリード

環境への配慮は、使用資材にも及んでいます。印刷時に使用するインキは、揮発性有機化合物(VOC)を含まない植物油インキを導入。また、印刷用紙にはFSC認証紙(持続可能な森林管理がなされた紙)を積極的に使用しています。

クライアント企業には、「環境配慮型印刷物」としての付加価値を明確に示した印刷プランを提案。環境意識の高い企業からの依頼も増加しています。

(対応SDGs:SDG 12「つくる責任 つかう責任」)


地域との連携でESG経営と環境教育を推進

地元学校との共同教育プログラム

大川印刷は、地元の小学校や大学と連携し、出張授業や工場見学を通じて、環境意識と印刷技術の両方を学ぶ機会を提供しています。また、学校法人との共同制作物を通じたサステナブル教材の開発など、教育分野での貢献も広がっています。

これらの活動は、地域社会に根ざした企業市民としての責任を果たすものであり、環境・教育・産業をつなぐ実践モデルとして注目されています。

(対応SDGs:SDG 4「質の高い教育をみんなに」)


ダイバーシティ推進と“誰もが輝ける職場”づくり

多様性を尊重した職場環境の整備

社内では、女性や障がいのある方の積極採用、定着支援を行い、多様性を尊重した職場環境の整備を進めています。バリアフリーな設備の整備、個別ニーズに応じた働き方の工夫を通じて、全従業員が安心して働ける体制を整えています。

2021年には、経済産業省が主催する「SDGs経営アワード(中小企業部門)」を受賞し、SDGsと経営の一体化が高く評価されました。

(対応SDGs:SDG 5「ジェンダー平等を実現しよう」、SDG 8「働きがいも経済成長も」)

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