レノバ、2031年までに再エネ投資3,400億円へ:中期経営計画で成長戦略を明示

レノバ、再エネ投資3,400億円へ

再生可能エネルギー事業を展開するレノバは、2025年5月13日、2031年3月期までを対象とした初の中期経営計画を発表しました。この計画では、約3,400億円を投資し、国内外での再エネ事業の拡大を目指します

投資戦略と成長目標

レノバは、主に小型太陽光発電、蓄電池、陸上風力発電の開発、および海外事業への投資を計画しています。資金調達は、プロジェクトファイナンス(事業融資)を中心に行う方針です。2031年3月期には、売上収益を2025年3月期比で約1.9倍の1,300億円、営業利益を約6.1倍の250億円、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)を約2.6倍の600億円に増加させることを目指しています。

FIT制度からの脱却と新たな収益モデル

これまで、レノバは固定価格買い取り制度(FIT)を活用した大型太陽光発電所やバイオマス発電で事業を拡大してきました。しかし、バイオマス発電所のトラブルなどにより、2024年4〜9月期には上場以来初の最終赤字を計上しました。今後は、FITに依存せず、需要家に直接電力を供給するコーポレートPPA(電力購入契約)などを活用し、収益の多様化と安定化を図る方針です。

設備容量と海外展開

レノバは、2030年3月期までに設備容量3,000MW(メガワット)の運転を目指しています。この目標は、同社の持分比率を考慮しないグロス値での表示です。また、海外事業にも注力しており、再生可能エネルギー需要の拡大を背景に、マルチ電源の開発を加速させるとともに、脱炭素化に資する新たなグリーン・トランスフォーメーション事業の開発も推進しています。タイムバンク証券+4renovainc.com+4FIC Investment+4

財務戦略と資金調達

レノバは、株式の希薄化を最大限に抑えるため、営業キャッシュ・フローと負債調達を活用して資金を賄う方針です。特に、プロジェクトのエクイティリターンを重視し、良好な条件のノンリコースローン(プロジェクトファイナンス)の活用を追求しています。また、発電所の安定したキャッシュ・フローを評価し、資金調達の改善を図っています。ログミーファイナンス

今後の展望

レノバは、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた戦略を推進しています。特に、洋上風力発電の公募審査基準の見直しにより、同社に有利な環境が整いつつあります。また、2025年度には再生可能エネルギーの売上収益が4倍超に拡大する見通しであり、売上高が940億円に達する計画です。これにより、株価の上昇も期待されています。

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