【福島県】先達山メガソーラー、2025年9月末に営業運転へ ー Ampが建設進捗を公表

【福島県】先達山メガソーラー(1200×630)

福島県福島市の先達山(せんだつやま)で建設が進められている大規模太陽光発電所(メガソーラー)について、事業者Amp(本社:東京都港区)は、2025年9月末までの営業運転開始を見込んでいると明らかにしました。

発電設備の設置率は53%、7月末に試運転へ

Ampによると、約9万6千枚の太陽光パネルのうち53%の設置が完了しており、造成に関わる土木工事も概ね終了。2025年7月末を目処に発電設備の試運転(試動)を開始し、その後2か月間にわたり、電気事業法に基づく安全管理審査を実施。審査完了後、東北電力への売電を開始する予定です。

出資元にZエナジー、NTTアノードなどが参画

同プロジェクトの主要投資家として、再生可能エネルギー分野のファンド運用を行う「Zエナジー株式会社」(本社:東京都)が名乗りを上げており、その他国内企業による出資も確認されています。Zエナジーは、NTTアノードエナジー(NTTグループ)、大阪ガス、三菱UFJ銀行、常陽銀行、東京海上日動火災保険、百五銀行、三菱重工業、三菱総合研究所、ゆうちょ銀行らが株主として2021年に設立した企業で、すでに福島県富岡町においてもメガソーラー事業への出資実績があります。

土地の転売を経て最終的にAmpが事業主体に

先達山のメガソーラーは、当初は別の東京の事業者により開発が進められていたものの、売電権の譲渡を経てAmpが事業を引き継いだ経緯があります。さらにその間、ファンド運営会社などへの資産譲渡も複数回行われたとされています。稼働後の施設保守は、福島市内の専門業者が担う予定です。

景観対策として緑化を推進、地域との共生を図る

造成に伴う山肌の露出については、市民からの景観への懸念も挙がっていました。これに対してAmpは、約60ヘクタールにわたる造成地全体に芝草やコナラ(落葉高木)の苗木を植栽。緑化による景観改善を進めており、草丈はすでに約20cmに達しています。施工箇所によっては複数回の種子散布を実施するなど、地域との共生を図る取り組みも行われています。

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