商業施設・事務所に広がるソーラーカーポート導入──防火地域でも一気に普及へ

ソーラーカーポート

三谷産業イー・シー(石川県野々市市)は、自社が取り扱うソーラーカーポートパッケージが国土交通省の「DR認定(飛び火認定)」を取得したことを受け、防火地域や準防火地域、建築基準法22条指定区域でもスムーズに設置できる環境を整えました。大型商業施設やオフィスビル、公共施設など、非住宅分野での需要が急増しています。

DR認定取得による導入ハードルの解消

DR認定(飛び火認定)とは

DR認定は、国土交通省が定める「防火に関する技術基準」をクリアした製品に付与される認証です。これにより、防火地域・準防火地域でも追加の防火措置を省略して設置申請が可能になります。

取得メリット

  • 申請手続きの簡略化:自治体への防火計画届出が不要または簡素化
  • コスト削減:追加の防火改修工事や設計変更費用を低減
  • 導入期間の短縮:着工から運用開始までのリードタイムを大幅短縮

ソーラーカーポートパッケージの仕様

構成部材

  • 架台:三協アルミ(富山県高岡市)製「エネジアース」カーポート型架台
  • パネル:中国・JinkoSolar製高効率モジュール(公称変換効率20%前後)
  • 付帯設備:パワーコンディショナ、接続箱、架台固定金具一式

特長とメリット

  • 独立設置:建物屋根への設置が困難な場合でも、駐車場スペースを有効活用
  • 定格出力:1台あたり約5〜10kW(カーポート1スパン)を想定
  • メンテナンス容易性:モジュール下部への点検路を確保し、安全かつ迅速な保守が可能

非住宅分野で拡大する需要

商業施設・オフィスの導入実績

  • 大型ショッピングセンター:駐車場全体への屋根設置で年間数百万円の電気料金削減
  • 物流センター:EV車両充電ステーション併設によるクリーンエネルギー活用

公共施設での導入例

  • 市役所・図書館:防災シェルター機能を兼ね備えたカーポート型発電装置
  • 学校・病院:非常時電源としても機能し、BCP強化に貢献

今後の取り組み

  1. 地方自治体との連携強化
    防火地域の多い都市部に向けてモデル事業を拡大
  2. 製品ラインナップの拡充
    小規模事業者向けのミニマムパッケージを2025年度内に投入
  3. 脱炭素支援サービスの提供
    電力シミュレーション、電力売買連携、グリーン電力証書発行など、ワンストップ支援体制を構築
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