太陽ホールディングス、兵庫県で2件の水上太陽光発電所を開所

水上太陽光発電所

太陽ホールディングス(HD)傘下の太陽グリーンエナジー(埼玉県嵐山町、谷口直樹社長)は、2025年3月に兵庫県内で2カ所の水上太陽光発電所を新たに稼働させました。これにより、同社が手がける水上型発電施設は通算18件となり、年間発電量の想定合計は約30.3GWh(一般家庭約1万100戸分)に達します。


二号池と長法池の詳細スペック

二号池水上太陽光発電所(加古川市)

  • 出力規模:1,674.3kW
  • 年間想定発電量:約1,975,000kWh
  • 特徴:温度上昇を抑える水面冷却効果により、陸上型を上回る発電効率を実現

長法池水上太陽光発電所(稲美町)

  • 出力規模:840.7kW
  • 年間想定発電量:約1,009,000kWh
  • 特徴:既存池を活用した省スペース設計で、地域インフラと調和

水上設置のメリットと技術的ポイント

  • 冷却効果:水面上に設置することでパネル温度が低く保たれ、変換効率が向上
  • 環境共生:湖面や貯水池を活用し、未利用地を有効活用
  • モジュール運用:耐候性・耐塩害性に優れるフローティング構造を採用

オフサイトPPA契約でグループ内初の再エネ供給

今回の2発電所は、大阪ガスおよびその子会社Daigasエナジーとのオフサイト・コーポレートPPA契約を通じ、太陽HD子会社の太陽ファルマテック(大阪府高槻市)へ電力を供給します。

  • CO₂削減効果:年間約1,300トンを見込む
  • 契約形態:長期固定価格での電力購入契約(PPA)による収益安定化

今後の展開

太陽グリーンエナジーは、水上太陽光発電の拡充に加え、陸上型・屋根置き型とのハイブリッド展開を推進。2030年に向けて総導入量10MW超を目指し、再生可能エネルギー市場でのプレゼンスを強化していきます。
また、今後は地方自治体との連携やファイナンス構築を通じ、水上発電のさらなる普及と安定運用に取り組む方針です。

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