東京電力ホールディングス(TEPCO)は、2025年6月21日に柏崎刈羽原子力発電所6号機(1356 MWe)の核燃料装荷を完了したと発表しました。使用済み燃料プールから転送装置で872体の燃料集合体を炉心へ移動・装荷し、大きなトラブルは発生せず、安全に作業が終了しています。
安全確認プロセスの進捗
燃料装荷開始は6月10日午後1時で、作業は12日間にわたり継続。6月21日午前6時18分に完了した後、TEPCOは燃料の位置確認や制御棒の動作試験、圧力容器・格納容器の気密検査など複数項目にわたる「健全性確認」を実施予定です。これにより、装荷後に技術的に再稼働可能な状態となります。
再稼働準備の時期見通しと背景
TEPCOは、同施設内の7号機よりも技術的準備が整った場合、6号機が先に再稼働する可能性があるとしています。また、7号機は昨年燃料装荷を終え、現在再稼働の最終段階にあり、6号機も順調に進めば2025年8月中旬には準備が整う見通しです。
なお、原子力規制委員会(NRA)は、2023年12月に安全対策の強化を確認し、燃料装荷に向けた行政処分を解除しています。
場所と設備スペック
柏崎刈羽原発6号機は、最新型の**Advanced Boiling Water Reactor(ABWR)**で、1356 MWe級の大容量出力を持つ原子炉です。1996年に商業運転を開始し、2017年にはNRAから再稼働の条件付き承認を得ています。
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