株式会社クローバーホームの挑戦 ―「人のため」の住まいづくりを目指して

創業の背景と営業へのこだわり

東京都小平市に本社を構える株式会社クローバーホームは、2015年に設立された地域密着型の建築会社です。創業の背景には、代表・星野英樹さんの「誠実な住まいづくりをしたい」という強い思いがありました。前職の会社では、訪問販売型の営業を取り入れようという方針が話し合われましたが、星野さんは一貫してその方針に反対していたそうです。

「本当にお客様のためになる仕事をしたい」という理念のもと、クローバーホームでは反響営業を中心とした仕組みを採用しています。ホームページやチラシなどからの問い合わせを通じて、押し売りのない健全な営業スタイルを確立しています。お客様との信頼関係を第一に考え、透明性のある見積もりと丁寧な説明を徹底しているのが特徴です。

ハイブリッド型の施工体制

クローバーホームでは、「自社職人+外注」のハイブリッド体制を採用しています。社員として職人を抱えつつ、信頼できる外部の協力業者とも連携することで、高い品質と柔軟な対応力を両立させています。施工に関わる全ての人が、同じ目線で丁寧に仕事を進めることで、安定した品質を提供しています。この体制により、スムーズな工程管理と柔軟なスケジュール調整が可能となり、お客様のニーズにきめ細かく応えることができます。

断熱リフォームへの深いこだわり

クローバーホームが特に力を入れているのが「断熱リフォーム」です。断熱性能は住まいの快適さだけでなく、健康や省エネにも大きな影響を与える大切な要素です。しかし、その効果は見えにくく、施工の質によって大きな差が出てしまいます。星野さんは、「断熱材は、ただ入れればいいというものではなく、入れ方がとても大事です」と話します。しっかりと断熱施工を行うことで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な暮らしを実現できます。同社では、たとえ売上に直結しづらくとも、お客様にとって本当に価値のある工事にこだわって取り組んでいます。

星野社長の人づくりと現場への関わり

星野さんは、現場に直接常駐することはないものの、頻繁に現場を訪れて職人や社員とコミュニケーションを図っています。「報・連・相(報告・連絡・相談)」を大切にしながら、現場の状況を的確に把握し、品質管理や進行状況の確認に努めています。また、社員教育においては、「知識や技術よりも素直さが大切です」と語ります。経験が浅くても、お客様のために真摯に取り組む気持ちを持った人材を積極的に育てており、現場を通じて人としても成長できる環境を整えています。「大変なことも多いですが、だからこそやりがいがあるんです。1cmの調整でも手を抜かず、細部にこだわることで、自分たちにしかできない仕事が生まれると思っています」と語る星野さんの言葉には、誠実な想いが込められています。

環境への意識と住まいの未来

クローバーホームでは、環境問題への意識も高く持っています。特に、太陽光発電のために山を削るといった開発には疑問を抱いており、「自然を守るためのエネルギーなのに、自然を壊してしまっては本末転倒です」と話します。空き家や未活用の土地をもっと有効に活用すべきだという考えのもと、建築と環境のバランスについて真剣に考えているのも、同社の特徴のひとつです。また、中国製の太陽光パネルに過度に依存する現状に対しても懸念を示し、「本当に人のためになるエネルギーとは何か」を模索し続けています。

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