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炊飯器の電気代は1回何円?5合炊き・3合炊きの消費電力比較

更新: 2026/03/23
電気代・節電
炊飯器の電気代は1回何円?5合炊き・3合炊きの消費電力比較

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5合炊きIH炊飯器の1回の電気代は約5.3円、3合炊きは約3.0〜3.8円です。炊く量を1合にしても3合にしても消費電力はほぼ変わりません。

5合炊き・3合炊きの消費電力を比較し、保温の損益分岐点や炊飯方式(IH・マイコン・圧力IH)ごとのコスト差を検証します。電気代単価は31円/kWh(公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 2024年目安単価)で計算します。

5合炊きIH炊飯器は1,200Wで1回約5.3円

5合炊きIH炊飯器の定格消費電力は1,100〜1,400Wだ(象印NW-VB10・パナソニックSR-FE101など各社仕様書)。ただし定格消費電力は最大瞬間値であり、炊飯全工程の平均消費電力は150〜180W程度になります。

1回の炊飯にかかる電力量は0.14〜0.18kWhが一般的だ(省エネ性能カタログ2025年版、経済産業省)。0.17kWh×31円=約5.3円が標準的なIH 5合炊き1回の電気代になります。

炊飯方式定格消費電力1回の消費電力量1回の電気代
IH 5合炊き1,100〜1,400W0.14〜0.18kWh約4.3〜5.6円
圧力IH 5合炊き1,200〜1,460W0.15〜0.20kWh約4.7〜6.2円
マイコン 5合炊き600〜700W0.10〜0.14kWh約3.1〜4.3円

圧力IHは火力が高いぶん消費電力量もやや多いです。マイコン式は定格が低く電気代も安いが、炊きあがりの均一さではIHに劣る。

3合炊きは700Wで1回約3.0〜3.8円

3合炊きIH炊飯器の定格消費電力は700〜800Wだ(タイガーJPF-G055・パナソニックSR-KT060など)。1回あたりの消費電力量は0.10〜0.12kWhで、電気代は約3.1〜3.7円になります。

5合炊きとの差は1回あたり約1.5〜2円です。1日1回炊飯で月間45〜60円、年間540〜720円の差になります。

サイズ1回の電気代月間(1日1回)年間コスト
3合炊きIH約3.0〜3.8円約90〜114円約1,095〜1,387円
5合炊きIH約4.3〜5.6円約129〜168円約1,570〜2,044円
差額約1.3〜1.8円約39〜54円約475〜657円

3合・5合・1升炊き別のコスト比較ではさらに詳細なシミュレーションを掲載しています。年間コスト差は500〜700円程度であるため、電気代だけで5合炊きを避ける理由にはなりません。

炊く量と電気代はほぼ不変(1合でも3合でも同じ)

炊飯器の消費電力量は、炊く米の量にほぼ比例しません。1合だけ炊いても3合炊いても、釜全体を加熱する構造のため電力消費はほぼ同じです。

象印の公式FAQでは「少量炊飯でも消費電力量に大きな差はありません」と明記されている(象印マホービン公式サイト)。パナソニックの実測データでも1合炊飯と3合炊飯の消費電力量差は5〜10%程度にとどまる。

炊飯量消費電力量(5合炊きIH)電気代
1合約0.13〜0.16kWh約4.0〜5.0円
2合約0.14〜0.17kWh約4.3〜5.3円
3合約0.15〜0.17kWh約4.7〜5.3円
5合(満量)約0.16〜0.18kWh約5.0〜5.6円

つまり「少量だけ炊けば節約になる」は誤りです。節約を考えるなら、まとめて炊いて冷凍し、食べるときに電子レンジで温めるほうが効率的です。3合炊いて1食分ずつ冷凍すれば、再加熱の電子レンジ代は1回約0.5円で済む。

保温の損益分岐点は2〜4時間

保温機能の消費電力は12〜20W程度だ(IH 5合炊きの場合)。1時間あたりの保温電気代は0.37〜0.62円になります。

一方、冷やご飯を電子レンジ600Wで2分温めた場合の電気代は約0.62円です。保温を続けるか電子レンジで再加熱するかの損益分岐点は、おおよそ2〜4時間になります。

保温時間保温の電気代電子レンジ再加熱判定
1時間約0.4〜0.6円約0.6円保温のほうが安い
2時間約0.7〜1.2円約0.6円ほぼ同等
4時間約1.5〜2.5円約0.6円再加熱が安い
8時間約3.0〜5.0円約0.6円再加熱が大幅に安い
12時間約4.4〜7.4円約0.6円再加熱すべき

朝炊いて夜まで保温する12時間保温は、電気代だけで1日4〜7円のロスです。月間では120〜210円の無駄になります。電気ケトルvs電子レンジの比較でも検証しているが、電子レンジは短時間の加熱に非常に優れた効率を発揮します。

炊飯方式別の年間コスト比較

IH・圧力IH・マイコンの3方式を年間コストで比較します。1日1回炊飯+保温2時間の条件です。

方式1回の電気代保温2h日計年間コスト
マイコン 5合約3.4円約1.0円約4.4円約1,606円
IH 5合約5.3円約0.9円約6.2円約2,263円
圧力IH 5合約5.8円約1.0円約6.8円約2,482円

最も安いマイコン式と最も高い圧力IH式の年間差は約876円です。月間にすると73円の差にすぎません。炊飯方式は電気代より味や食感の好みで選んでよい。

一人暮らしの電気代全体(月5,791円)に対して炊飯器が占める割合は3〜4%程度です。節電効果が大きい家電はエアコンや冷蔵庫であり、炊飯器の電気代を気にする優先順位は低いです。

よくある質問

Q: 炊飯器は大きいサイズと小さいサイズ、どちらが得か?

電気代だけで見ると3合炊きが年間500〜700円安いです。ただし5合炊きでまとめ炊き・冷凍する運用のほうが、炊飯回数を減らせてトータルコストは下がる。家族2人以下なら3合炊き、3人以上なら5合炊きが効率的です。

Q: エコ炊飯モードはどれだけ節約になる?

各メーカーのエコ炊飯モードは通常モードより10〜20%消費電力量が少なくありません。1回あたり0.5〜1.0円の節約になります。ただし炊きあがりの食感がやや劣る傾向があります。

Q: ガスコンロで土鍋炊飯するほうが安い?

都市ガスで3合を土鍋炊飯した場合のガス代は約3〜5円だ(東京ガス料金表基準)。IH炊飯器とほぼ同等だが、手間がかかるぶんコスト面のメリットは小さいです。電気代の節約目的でガス炊飯に切り替える合理性は低いです。

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カテゴリ:電気代・節電