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炊飯器の電気代は1回何円?3合・5合・1升炊き別のコスト比較

更新: 2026/03/23
電気代・節電
炊飯器の電気代は1回何円?3合・5合・1升炊き別のコスト比較

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5.5合IH式は1回約5.3円、マイコン式は約4.8円である

メリット

  • 5.5合IH式の炊飯1回あたり電気代は約5.3円、マイコン式は約4.8円と非常に安く、1日1回炊飯の年間電気代は標準条件で約2,277円にとどまる
  • 冷凍+電子レンジ再加熱(1食約1.0円)に切り替えると保温12時間(約6.0円)の5分の1以下のコストで済み、食感も保温より優れる
  • 容量別では3合炊き(約3.7円/回)が5.5合炊き(約5.3円/回)より年間約600〜700円安く、1〜2人世帯には経済的な選択肢になる

デメリット・注意点

  • 保温12時間(約6円)はIH式の炊飯1回分(約5.3円)を超えるため、朝炊いたご飯を夜まで保温する習慣があると年間1,000円以上の無駄が生じる
  • 1日2回炊飯する家庭では年間約4,188円と保温なし1回炊飯(約2,277円)の約1.8倍になり、炊飯回数の最適化が節約の鍵になる
  • 1合だけ炊いても3合炊いても電気代はほぼ同じ(象印公式FAQ・パナソニック実測データで5〜10%の差)で、少量炊飯で節約する効果はほぼない

炊飯器の1回あたりの電気代は加熱方式で異なります。IH式とマイコン式の実測データを比較すると、IH式のほうが約0.5円高いです。

経済産業省の省エネ性能カタログ2024年版に基づき、5.5合(1L)炊きの標準的な機種で比較します。電力単価は31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で計算しました。

加熱方式炊飯時消費電力量(Wh)1回あたり電気代炊飯時間
IH式(5.5合)171約5.3円約50分
マイコン式(5.5合)155約4.8円約55分
圧力IH式(5.5合)185約5.7円約45分

圧力IH式は消費電力量が最も大きいが、炊飯時間が短いです。時間あたりの電力消費は高いが、高圧で一気に加熱するため米の芯まで火が通りやすい。炊きあがりの品質を重視するなら圧力IH式、電気代を抑えるならマイコン式という選択になります。

容量別に見ると、3合炊きは5.5合炊きの約7割の消費電力量で済む。一方、1升(10合)炊きは約1.4倍になります。

容量IH式 消費電力量(Wh)1回あたり電気代
3合(0.54L)120約3.7円
5.5合(1L)171約5.3円
1升(1.8L)240約7.4円

1人暮らしで毎日1合しか炊かないのに5.5合炊きを使うのは非効率です。一人暮らしの電気代平均を抑えるなら、3合炊きで十分です。

この記事のポイント
  • 5.5合IH式の炊飯1回あたり電気代は約5.3円、マイコン式は約4.8円
  • 保温12時間(約6円)は炊飯1回分(5.3円)を超えるため長時間保温は非効率
  • 冷凍+レンジ再加熱なら保温12時間の5分の1(約1円)でコストを抑えられる

保温は1時間0.5円だが12時間で炊飯1回分に相当する

炊飯器の保温機能は便利だが、電気代の観点では意外に高くつく。象印NW-VB10(5.5合IH)の保温消費電力は15.0W、タイガーJPL-S100は16.5Wで、1時間あたり約0.5円です。

一見すると安く感じるが、長時間の保温は電気代を積み上げます。

  • 保温1時間:約0.5円
  • 保温6時間:約3.0円
  • 保温12時間:約6.0円
  • 保温24時間:約12.0円

12時間の保温で約6円。IH式の炊飯1回分(約5.3円)を超える計算になります。朝炊いたご飯を夜まで保温すると、もう1回炊くのと同じだけの電気代がかかるということです。

保温時間が長くなると電気代だけでなく、ご飯の品質も低下します。資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」では、保温は4時間以内を推奨しています。4時間を超える場合は一度電源を切り、食べる前に電子レンジで再加熱するほうがエネルギー効率が高いです。

この保温時間の管理だけで、年間1,000円以上の節約になるケースもあります。

年間消費電力量は約2,277円が標準的な水準である

炊飯器の年間電気代は、炊飯回数と保温時間で大きく変動します。省エネ性能カタログの測定条件(1日1回炊飯・保温なし)に基づく標準値を確認します。

5.5合IH式の年間消費電力量は約73.4kWhである(省エネ性能カタログ2024年版の中央値)。これに電力単価31円/kWhを掛けると年間約2,277円となります。

ただしこの数値は「1日1回炊飯、保温なし」の条件です。実際の使用パターンでは保温時間が加わるため、電気代は増えます。

使用パターン年間消費電力量(kWh)年間電気代
1日1回炊飯、保温なし73.4約2,277円
1日1回炊飯、保温4時間84.4約2,616円
1日1回炊飯、保温8時間95.4約2,957円
1日2回炊飯、保温なし135.1約4,188円

1日2回炊飯する家庭では年間約4,188円となり、保温なしの場合と比べて約1,911円の増加です。電気ケトルと電子レンジの省エネ比較でも触れたが、調理家電は使用頻度の最適化が節約の鍵になります。

炊飯器の電気代を削減する3ステップ
  1. 1
    保温時間を4時間以内に制限する

    資源エネルギー庁は保温4時間以内を推奨しています。4時間を超えたら電源を切り、食べる前にレンジで再加熱する方法に切り替えましょう。これだけで年間1,000円以上の節約になります。

  2. 2
    炊いたご飯はすぐに冷凍保存する

    炊きあがり直後にラップで包んで冷凍します。レンジ再加熱は1食約1円で保温12時間(6円)の5分の1以下です。食品の品質(ふっくら感)も保温より冷凍のほうが優れています。

  3. 3
    世帯人数に合った容量の炊飯器を選ぶ

    1〜2人世帯では3合炊き(約3.7円/回)を選ぶと5.5合炊き(5.3円/回)と比べて年間数百円の節約になります。大きすぎる炊飯器は電気代と庫内スペースを無駄にします。

保温12時間より冷凍+レンジ再加熱のほうが安い

保温を長時間続けるよりも、炊きたてのご飯を冷凍して電子レンジで再加熱するほうが電気代は安くなります。具体的な数値で比較します。

保温12時間の電気代は約6円です。一方、ご飯1食分(150g)を電子レンジで再加熱する電気代は以下のとおりです。

  • 電子レンジの消費電力:1,000W(定格出力600W)
  • 加熱時間:2分(冷凍ご飯の場合)
  • 消費電力量:1,000W × 2分 ÷ 60 = 33.3Wh
  • 電気代:33.3Wh ÷ 1000 × 31円 = 約1.0円

保温12時間の6円に対して、冷凍+レンジ再加熱は約1.0円。5分の1以下のコストで済む。しかも冷凍ご飯は炊きたての風味を保持できるため、品質面でも優れています。

冷凍保存のポイントは炊きあがり直後にラップで包むことです。蒸気ごと閉じ込めることで、再加熱時にふっくらとした食感が復活します。粗熱が取れてから冷凍庫に入れれば、冷凍庫の温度上昇も最小限に抑えられます。

オーブン料理の栄養メリットでも解説したが、調理方法の工夫は電気代だけでなく食品の品質にも影響します。保温を止めて冷凍に切り替えるだけで、年間1,800円以上の節約と食事の質の向上を同時に実現できます。炊飯器のサイズ選びで迷っている方は炊飯器の電気代(5合炊き・3合炊き比較)も参考にしてください。

出典:経済産業省「省エネ性能カタログ2024年版」、資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会「新電力料金目安単価」

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カテゴリ:電気代・節電