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除湿機の電気代は月いくら?方式別の料金比較と節約術【2026年版】

電気代・節電
除湿機の電気代は月いくら?方式別の料金比較と節約術【2026年版】

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コンプレッサー方式の除湿機なら1時間あたり約5.4円、1日8時間×月20日使っても月額約2,700円です(消費電力175W、電力単価31円/kWhで計算)。デシカント方式は同条件で月額約4,600円、ハイブリッド方式は季節により月額約2,800〜5,300円と幅があります。方式ごとの電気代を具体的な機種名と計算式で示し、エアコン除湿や浴室乾燥機との比較、5年間のトータルコストまで検証しました。

除湿機の電気代を左右する3つの方式

除湿機の電気代は「方式」でほぼ決まります。同じ除湿能力でも、方式が違えば消費電力は2倍以上変わります。

コンプレッサー方式 ── 夏場に強く電気代が最も安い

コンプレッサー方式はエアコンと同じ冷媒サイクルで空気を冷却し、結露させて水分を回収します。消費電力は130〜400Wで、3方式のうち最も低コストです。気温25℃以上で除湿効率が高く、梅雨〜夏の部屋干しに向いています。

弱点は冬場の効率低下です。気温15℃以下になると除湿量が大幅に減り、電気代あたりの除湿効率が悪化します。また、コンプレッサーの振動音がやや大きい点も注意が必要です。

デシカント方式 ── 冬も使えるが電気代は約2倍

デシカント(ゼオライト)方式は、乾燥剤で空気中の水分を吸着し、ヒーターで加熱して水分を放出・回収します。消費電力は290〜590Wで、コンプレッサー方式の約1.7〜2倍です。

ヒーターを使うため気温に左右されにくく、冬場でも除湿能力が落ちません。冬の結露対策や通年使用には適していますが、ヒーターの排熱で室温が3〜8℃上昇するため、夏場は不向きです。

ハイブリッド方式 ── 通年使えるが本体価格が高い

ハイブリッド方式は、夏はコンプレッサー、冬はデシカントと季節に応じて自動で方式を切り替えます。消費電力は185〜715Wと幅が広く、夏場はコンプレッサー並みの低消費電力、冬場はデシカントに切り替わるため消費電力が上がります。

通年で安定した除湿性能を発揮する反面、本体価格は4万〜6万円台とコンプレッサー方式(1.5万〜3万円)の約2倍です。購入時のコストと電気代のバランスは後述の「5年間トータルコスト」で検証します。

【方式別】除湿機の電気代シミュレーション

コンプレッサー方式なら月額約870円、デシカント方式は約1,460円、ハイブリッド方式は約1,120円です(8時間×月20日運転、31円/kWh)。実在する機種の消費電力で具体的に算出しました。

電気代の計算式

除湿機の電気代は以下の式で算出できます。

電気代 = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力単価(円/kWh)

電力単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(2022年7月改定)を使用します。実際の電力単価は契約プランや使用量で変わります。東京電力・従量電灯Bの場合、第1段階29.80円、第2段階36.40円、第3段階40.49円です。

コンプレッサー方式の電気代

代表的な2機種で計算します。

機種名 消費電力 1時間 8時間 月額(8h×20日) 年間(6ヶ月使用)
アイリスオーヤマ DCE-6515 175W 5.4円 43.4円 868円 5,208円
コロナ BD-6325 180W 5.6円 44.6円 893円 5,357円

計算例(DCE-6515):0.175kW × 1h × 31円 = 5.43円。月額は5.43円 × 8h × 20日 = 868円です。コンプレッサー方式は梅雨〜秋の約6ヶ月間の使用を想定しています。

デシカント方式の電気代

機種名 消費電力 1時間 8時間 月額(8h×20日) 年間(10ヶ月使用)
パナソニック F-YZX60B(標準) 295W 9.1円 73.2円 1,463円 14,632円
アイリスオーヤマ IJD-I50 590W 18.3円 146.3円 2,926円 29,264円

計算例(F-YZX60B):0.295kW × 1h × 31円 = 9.15円。デシカント方式は通年使用できるため、夏の2ヶ月を除く10ヶ月使用で年間コストを算出しています。IJD-I50はサーキュレーター機能を内蔵しており消費電力が高めですが、衣類乾燥速度が速い機種です。

ハイブリッド方式の電気代

機種名 消費電力(標準) 1時間 8時間 月額(8h×20日) 年間(12ヶ月使用)
パナソニック F-YHVX120(標準・50Hz) 225W 7.0円 55.8円 1,116円 13,392円
パナソニック F-YHX90B(標準) 185W 5.7円 45.9円 918円 11,016円

計算例(F-YHVX120):0.225kW × 1h × 31円 = 6.98円。標準モードでの数値です。F-YHVX120の速乾モードは685W(50Hz)まで上がり、1時間あたり21.2円になります。ハイブリッド方式は通年使用を前提に12ヶ月で年間コストを計算しています。

3方式の電気代比較表

各方式の代表的な消費電力で比較します。

方式 代表消費電力 1時間 8時間 月額(8h×20日) 年間
コンプレッサー 175W 5.4円 43.4円 868円 5,208円(6ヶ月)
デシカント 295W 9.1円 73.2円 1,463円 14,632円(10ヶ月)
ハイブリッド 225W 7.0円 55.8円 1,116円 13,392円(12ヶ月)

年間コストで見ると、コンプレッサー方式が圧倒的に安い結果です。デシカント方式は使用期間が長い分だけ年間コストが膨らみます。ハイブリッド方式は通年使用でも夏場はコンプレッサーモードで省電力になるため、デシカントより年間コストが抑えられます。

除湿機 vs エアコン除湿 vs 浴室乾燥機 ── 部屋干しコスト比較

部屋干しで最も安いのはエアコン弱冷房除湿(1回約24円)ですが、乾燥時間は最長です。コスト×速度のバランスではコンプレッサー除湿機(1回約27円)が最適解です。浴室乾燥機は1回114円と突出して高くなります。

エアコン除湿(弱冷房除湿 / 再熱除湿)の電気代

エアコンの除湿運転には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。

弱冷房除湿は冷房の出力を下げて除湿する方式です。消費電力は約130Wで、1時間あたり約4.0円です(0.13kW × 31円 = 4.03円)。除湿機より安いですが、室温が2〜3℃下がるため冬場には使えません。

再熱除湿は冷却した空気を再度温めて送り出す方式です。室温を下げずに除湿できますが、消費電力は約480Wと高く、1時間あたり約14.9円です(0.48kW × 31円 = 14.88円)。コンプレッサー式除湿機の約2.8倍の電気代がかかります。

※消費電力の目安はダイキンの実験データに基づく数値です。

浴室乾燥機の電気代

電気式浴室乾燥機(100V)の消費電力は約1,230Wです。1時間あたり38.1円(1.23kW × 31円)で、除湿機の約5〜7倍の電気代がかかります。洗濯物2kgを乾かすのに約3時間かかるため、1回あたり約114円です。

ドラム式洗濯乾燥機の電気代

ヒートポンプ式ドラム式洗濯乾燥機の乾燥1回あたりの消費電力量は、パナソニック製で約890Wh、東芝製で約1,190Whです。電気代に換算すると1回27.6〜36.9円になります。乾燥時間は約2〜3時間で、洗濯から乾燥まで一貫で完了する利便性が強みです。

2kgの洗濯物を乾かすコスト比較表

洗濯物2kg(Tシャツ約10枚相当)を乾燥させる場合のコストと所要時間を比較します。

乾燥手段 消費電力 乾燥時間目安 1回の電気代 月20回の電気代
コンプレッサー除湿機(175W) 175W 約5時間 27.1円 543円
デシカント除湿機(295W) 295W 約4時間 36.6円 731円
エアコン弱冷房除湿(130W) 130W 約6時間 24.2円 484円
エアコン再熱除湿(480W) 480W 約4時間 59.5円 1,190円
浴室乾燥機(1,230W) 1,230W 約3時間 114.4円 2,288円
ドラム式洗濯乾燥機 約890Wh/回 約2.5時間 27.6円 552円

1回あたりの電気代が最も安いのはエアコン弱冷房除湿ですが、乾燥時間は約6時間と最長です。コンプレッサー除湿機は約5時間で27.1円と、コストと速度のバランスが良い選択肢です。浴室乾燥機は1回114円と突出して高く、電気代重視なら避けるべき手段です。

電気代をさらに抑えるなら、契約している電力プランの見直しも有効です。市場連動型の【公式】Looopでんきのようなプランなら、電力が安い時間帯に除湿機を集中運転することで電気代を抑えられます。

除湿機の電気代が高くなる5つの原因と対策

除湿機の電気代がカタログ値より高いと感じる場合、5つの原因が考えられます。

フィルター汚れで消費電力が増加する

原因:フィルターにホコリが詰まると空気の流れが悪くなり、除湿効率が低下します。同じ除湿量を得るために運転時間が長くなり、結果的に電気代が増加します。

対策:2週間に1回、フィルターを掃除機で吸引するか水洗いしてください。メーカー各社の取扱説明書でも2週間に1回の清掃が推奨されています。フィルター清掃だけで除湿効率が10〜15%回復するケースもあります。

部屋の広さに対して能力が不足している

原因:除湿能力(L/日)が部屋の広さに対して不足していると、目標湿度に達するまでの運転時間が長くなります。6畳用の除湿機を12畳の部屋で使えば、運転時間は単純計算で2倍です。

対策:木造住宅なら「除湿能力(L/日) ÷ 1.0 = 適用畳数」、鉄筋コンクリートなら「÷ 0.6 = 適用畳数」が目安です。部屋の畳数に合った機種を選びましょう。

「強」モードのまま運転し続けている

原因:強モードは標準モードの1.5〜3倍の消費電力を使います。前述のF-YHVX120の場合、標準225Wに対し速乾685Wで約3倍です。

対策:衣類乾燥の最初の1〜2時間だけ強モードを使い、あとは標準モードまたは自動モードに切り替えてください。衣類乾燥は最初の1〜2時間で水分の大半が蒸発するため、後半は標準モードでも乾燥速度はほとんど変わりません。

10年以上前の古い機種を使っている

原因:10年前のコンプレッサー除湿機は消費電力300W以上の機種が多く、最新機種(175W前後)と比べると電気代が約1.7倍です。年間コストの差は約3,700円(月額8h×20日運転の場合)になります。

対策:10年以上使っている除湿機は買い替えを検討してください。家電の買い替え判断では、年間の電気代削減額と本体価格の比率(回収年数)が重要です。後述の「5年間トータルコスト」で具体的な損益分岐点を示します。

電力単価そのものが上がっている

原因:2021年以降、燃料費調整額と再エネ賦課金の上昇により実質電力単価が上がっています。目安単価31円/kWhはあくまで基準値で、東京電力の第3段階料金は40.49円/kWhです。使用量が多い家庭ほど実質単価が高くなります。

対策:電力会社の切り替えで単価を下げられる可能性があります。【リボンエナジー】のような新電力は、大手電力会社より基本料金や従量単価が安いプランを提供しています。現在の電力単価を確認し、乗り換えで年間どれだけ削減できるかシミュレーションしてみてください。一人暮らしの電気代平均と比較して、自分の電気代が高いかどうかの判断材料にもなります。

本体価格+電気代の「5年間トータルコスト」で選ぶ

除湿機選びでは本体価格だけでなく、5年間の電気代を合算した「総所有コスト(TCO)」で比較するのが合理的です。

方式別 × 5年間の総所有コスト比較表

本体価格は2026年3月時点の主要ECサイト実勢価格です。電気代は前述のシミュレーション条件(8時間×月20日運転)で5年分を計算しています。

方式 代表機種 本体価格(税込目安) 年間電気代 5年間電気代 5年間TCO
コンプレッサー アイリスオーヤマ DCE-6515 約15,000円 5,208円(6ヶ月) 26,040円 41,040円
デシカント パナソニック F-YZX60B 約20,000円 14,632円(10ヶ月) 73,160円 93,160円
ハイブリッド パナソニック F-YHVX120 約50,000円 13,392円(12ヶ月) 66,960円 116,960円

5年間TCOで最も安いのはコンプレッサー方式の約41,000円です。デシカント方式は本体価格が安くても電気代の積み上げで約93,000円、ハイブリッド方式は本体価格の高さが響いて約117,000円です。

ハイブリッド方式の損益分岐点

ハイブリッド方式が他方式より有利になる条件を検証します。

コンプレッサー方式との比較では、本体価格差が約35,000円、年間電気代差は約8,184円(ハイブリッドが高い)です。ハイブリッドの方が電気代も高いため、TCOでコンプレッサー方式を上回ることはありません。

デシカント方式との比較では、本体価格差が約30,000円、年間電気代差は約1,240円(ハイブリッドが安い)です。本体価格差を電気代差で回収するには30,000円 ÷ 1,240円 = 約24年かかります。除湿機の平均寿命は7〜10年のため、TCOではデシカント方式の方が安い計算です。

ハイブリッド方式を選ぶ合理性があるケースは以下の条件に該当する場合です。

  • 冬場の結露対策と夏場の部屋干しを1台でまかないたい(2台分の本体価格を節約)
  • 設置スペースが1台分しかない
  • 速乾モードで衣類乾燥時間を短縮したい(時間コストを重視)

純粋な電気代の安さだけで選ぶなら、コンプレッサー方式が最善です。冬場も除湿が必要な場合は、コンプレッサー方式(夏用)+小型デシカント(冬用)の2台体制が、TCOでは最もコストパフォーマンスが高くなります。

よくある質問

除湿機はつけっぱなしでも大丈夫ですか?

安全面では問題ありません。現行の除湿機は満水時に自動停止する機能を搭載しています。電気代はコンプレッサー方式で1日約130円(24時間運転、175W、31円/kWh)です。タイマー機能で必要な時間だけ運転する方がコストを抑えられます。

除湿機とエアコン除湿はどちらが安いですか?

1時間あたりの電気代は、エアコンの弱冷房除湿(約4.0円)がコンプレッサー除湿機(約5.4円)より安いです。ただし、弱冷房除湿は室温が下がるため冬場は使えません。また、エアコンの再熱除湿(約14.9円)はコンプレッサー除湿機の約2.8倍の電気代がかかります。通年で部屋干しする場合は除湿機の方が総合的にコストが低くなります。

除湿機の電気代を節約する最も効果的な方法は何ですか?

最も効果が大きいのは「部屋を閉め切って運転すること」です。窓やドアが開いていると外気の湿気が入り続け、除湿機の運転時間が大幅に延びます。部屋を密閉するだけで乾燥時間を30〜40%短縮でき、電気代も同じ割合で下がります。

除湿機の寿命は何年ですか?

除湿機の平均寿命は7〜10年です。コンプレッサー方式はエアコンと同じ冷媒回路を使うため比較的長寿命で、10年以上使える個体もあります。デシカント方式はヒーター部品の劣化により7〜8年が目安です。除湿能力が購入時の半分以下に感じたら買い替え時期です。

6畳の部屋で使うならどの除湿機がおすすめですか?

6畳の部屋干し用途なら、除湿能力5〜6L/日のコンプレッサー方式が最適です。アイリスオーヤマ DCE-6515(175W、除湿能力6.5L/日)は本体価格約15,000円、月額電気代868円(8h×20日)と、コスト面で最もバランスが取れています。冬場の結露対策も必要な場合はデシカント方式のパナソニック F-YZX60B(295W、除湿能力5.6L/日)を検討してください。

除湿機の電気代を最小化する3つのアクション

除湿機の電気代を最も効率よく下げるために、優先度の高い順に3つの行動を提示します。

1. コンプレッサー方式を選ぶ:方式の選択が電気代の大部分を決めます。夏場の部屋干しが主な用途なら、コンプレッサー方式を選ぶだけで年間5,000〜10,000円の差が出ます。既にデシカント方式を使っていて電気代が気になるなら、買い替えを検討する価値があります。

2. 部屋を閉め切り、フィルターを清掃する:運用の工夫で乾燥時間を30〜40%短縮できます。部屋の密閉と2週間に1回のフィルター清掃は、追加コスト0円で電気代を下げられる即効性のある対策です。日常の家電節約術と組み合わせれば、月の電気代を着実に削減できます。

3. 電力プランを見直す:除湿機だけでなく家全体の電気代に影響するため、最もレバレッジの大きい施策です。東京電力の第3段階料金40.49円/kWhで使っている家庭が単価31円のプランに切り替えれば、除湿機だけで年間約1,500円、家全体では年間数千〜数万円の削減が見込めます。他の家電の電気代も含めて総合的に見直すのが効果的です。

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カテゴリ:電気代・節電