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【2026年最新】内窓(二重窓)の効果は本当?電気代削減額を独自試算

執筆: Japan Energy Times 編集部
省エネ・節約
【2026年最新】内窓(二重窓)の効果は本当?電気代削減額を独自試算

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内窓(二重窓)を設置すると、窓から出入りする熱を約6割抑えられ、冷暖房費は年間およそ2〜3万円下がります。

環境省のデータでは、冬の暖房熱の約58%、夏の冷房熱の約73%が窓や玄関などの開口部から流出・流入しています(環境省 COOL CHOICE)。窓の断熱を強化する工事は、住宅全体でもっとも大きな省エネ効果が得られます。

「効果がなかった」という声の多くは、施工箇所やガラスの選び方を誤ったケースです。ガラス種類別の削減率・部屋別の費用対効果・電気代以外の副次効果まで、2026年の最新データで整理します。

この記事の結論

内窓の設置で年間の冷暖房費は約15〜30%下がります。主要4窓をまとめて施工すれば、年間およそ2〜3万円の削減が現実的です。効果を最大化する鍵は、熱貫流率(Uw値)の低いガラス選びと、リビング・北向き窓を優先する施工順序にあります。

内窓(二重窓)の電気代削減効果【2026年独自試算・早見表】

内窓を設置した部屋では、冷暖房費が15〜30%下がります。窓の面積と部屋の使用時間で削減額は変わるため、設置場所別の目安を独自試算しました。

設置場所 窓サイズ 内窓なしの年間冷暖房費 内窓設置後 年間削減額
リビング(掃き出し窓) 約48,000円 約36,000円 約12,000円
寝室(腰高窓) 約18,000円 約13,500円 約4,500円
子ども部屋(腰高窓) 約15,000円 約11,300円 約3,700円
家全体(主要4窓) 約90,000円 約63,000円 約27,000円
試算の前提条件

電気料金単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安)、Low-E複層ガラス入り内窓を単板ガラス外窓の内側に設置、冷暖房費の窓由来割合を冬58%・夏73%として算出しています。断熱等級や地域区分によって削減額は前後します。

月額 7,500円 内窓設置前(家全体)
月額 5,250円 内窓設置後(家全体)

家全体で月2,250円、年間で約27,000円の削減になります。窓面積が大きい住宅ほど削減額は大きくなります。窓以外の省エネ策と組み合わせたい方は、電気代節約方法ランキング2026年版もあわせてご確認ください。

内窓が電気代を下げる仕組み|窓は熱の最大の出入り口

内窓が電気代を下げる理由は、既存の窓との間に生まれる空気層が熱の移動を遮るからです。窓は住宅のなかで最も熱が出入りする部位で、ここを二重にすると冷暖房の効率が大きく改善します。

内窓(二重窓)が窓からの熱の出入りを抑え冷暖房効率を高める仕組みのイメージ

冬は暖房熱の58%が窓から逃げる

冬に室内を暖めても、暖房熱の約58%は窓から屋外へ逃げていきます。壁や屋根より窓の断熱性能が低いためです。内窓を追加すると空気層が熱の流出を抑え、室温が安定します。

夏は73%の熱が窓から入る

夏は逆に、屋外の熱の約73%が窓から室内へ侵入します。エアコンで冷やした空気が窓から逃げ、外の熱気が入り続けるため冷房効率が落ちます。遮熱性能のあるガラスを選ぶと日射熱の侵入も抑えられます。

空気層が断熱の決め手

内窓と外窓の間にできる空気層が、熱を伝えにくくする断熱材の役割を果たします。ペアガラス1枚に交換するより、内窓を追加して空気層をつくる方が断熱性能は高くなります。

空気層は厚いほど断熱性が上がりますが、一定以上厚くなると対流が起きて効果が頭打ちになります。内窓の場合は既存窓との距離を70mm前後確保できる製品が、断熱・防音のバランスに優れます。

ガラス種類別の熱貫流率と電気代削減率【徹底比較表】

電気代の削減幅は、選ぶガラスの熱貫流率(Uw値)で決まります。Uw値は「窓を通して熱がどれだけ逃げるか」を示す数値で、小さいほど断熱性能が高く電気代が下がります。

ガラス種類別の熱貫流率(W/m2K) 単板ガラス(現状の外窓) 6.0 複層ガラス(内窓) 3.4 単板内窓+単板外窓 2.9 Low-E複層ガラス(内窓) 1.9 真空ガラス内窓+外窓 1.1 ※板硝子協会・各メーカー公表値を基に作成。数値が小さいほど断熱性が高い
ガラス種類別の熱貫流率(W/m2K・数値が小さいほど電気代が下がる)
ガラス構成 熱貫流率(Uw) 特徴 電気代削減の目安
単板ガラス(現状) 約6.0 断熱性が最も低い基準
単板ガラスの内窓を追加 約2.9 最も安価。防音効果は高い 約15〜20%
Low-E複層ガラスの内窓 約1.9 断熱と遮熱を両立。補助金対象 約20〜30%
真空ガラスの内窓 約1.1 最高性能。薄型で見た目もすっきり 約25〜35%

単板ガラスと複層ガラスの違い

単板ガラスは1枚板で、熱貫流率は約6.0W/m2Kと断熱性が最も低い構成です。複層ガラスは2枚のガラスの間に空気層を挟み、約3.4W/m2Kまで断熱性が上がります。現状が単板ガラスの住宅は、内窓を足すだけで体感温度が大きく変わります。

Low-E複層ガラスと真空ガラス

Low-E複層ガラスは、特殊な金属膜で熱の放射を抑えたガラスです。熱貫流率は約1.9W/m2Kで、先進的窓リノベ2026事業の補助対象になります。真空ガラスはガラス間を真空にして熱の伝わりを断ち、約1.1W/m2Kと家庭用でトップクラスの性能です。

遮熱タイプと断熱タイプの選び方

Low-Eガラスには遮熱タイプと断熱タイプの2種類があります。遮熱タイプは日射熱を約61%カットし、西日の強い部屋や夏の暑さ対策に向きます。断熱タイプは日射を取り込みつつ室内の熱を逃がしにくく、冬の寒さが厳しい部屋に向きます。

迷ったらこれ

電気代削減とコストのバランスで選ぶなら、Low-E複層ガラスの内窓が最適です。補助金対象で実質負担が下がり、断熱・遮熱を両立できます。南向き・西向きの部屋は遮熱タイプ、北向き・寒冷地は断熱タイプを選んでください。

部屋別の費用対効果ランキング【独自比較】

予算が限られる場合は、費用対効果の高い部屋から施工すると削減額を最大化できます。滞在時間・窓面積・熱損失の大きさを総合し、独自にランキングしました。

順位 部屋 費用目安(1窓) 年間削減額 優先度の理由
1位 リビング 10〜16万円 約12,000円 滞在時間が長く窓面積も最大
2位 寝室(北向き) 6〜9万円 約4,500円 就寝中の冷え・ヒートショック対策
3位 浴室・脱衣所 5〜8万円 約2,000円 ヒートショックの発生リスクが高い
4位 子ども部屋 6〜9万円 約3,700円 学習環境と結露・カビ対策
  • 1日の滞在時間が長い部屋から施工すると削減額が大きくなります。
  • 北向きの窓は冬の冷気侵入が最も多く、内窓の効果を体感しやすい場所です。
  • 浴室・脱衣所は電気代削減額は小さいものの、ヒートショック対策として優先価値があります。
  • 3箇所以上まとめて施工すると、工事費・養生費を圧縮でき1窓あたりの単価が下がります。

電気代以外の3大効果|結露・防音・防犯

内窓の効果は電気代削減だけではありません。結露の抑制・防音・防犯という3つの副次効果が、暮らしの質を底上げします。

結露を防ぎカビ・ダニを抑える

内窓を設置すると、室内側のガラス表面温度が上がり結露が起きにくくなります。結露はカビやダニの発生源で、住宅の劣化やアレルギーの原因にもなります。窓辺の水滴を毎朝拭く手間からも解放されます。

騒音を約40デシベル低減

二重窓は、外からの騒音を約40デシベル低減します。空気層と2枚のガラスが音の振動を吸収するためです。幹線道路沿いや線路近くの住宅では、電気代削減以上に静けさのメリットを実感するケースが多くあります。

防犯性能の向上

窓が2枚になると、侵入までの時間と手間が増え、空き巣の防犯対策になります。侵入者は破壊に5分以上かかると7割が犯行をあきらめるとされ、二重窓は物理的な時間稼ぎに有効です。

「効果なし」と感じる原因とデメリット対策

内窓で「効果を感じない」ケースには明確な原因があります。メリットとデメリットを正しく把握し、対策を打てば失敗は避けられます。

メリット
  • 冷暖房費を年間2〜3万円削減できる
  • 結露が減りカビ・ダニを抑えられる
  • 騒音を約40デシベル低減できる
  • 防犯性が高まる
  • 補助金で実質負担を抑えられる
デメリットと対策
  • 窓の開け閉めが2回になる → 開閉頻度の低い窓から施工
  • 掃除の手間が増える → 取り外しやすい製品を選ぶ
  • 窓枠に物が置けなくなる → 設置前に採寸で確認
  • 1箇所だけでは効果が薄い → 主要窓をまとめて施工
「効果なし」の3大原因

効果を感じない主な原因は、①一部屋だけの部分施工(他の窓から熱が逃げる)、②既存サッシの隙間風を放置(気密不足)、③断熱性の低い単板内窓を選択の3点です。主要な窓をまとめて施工し、Low-E複層以上のガラスを選べば効果は確実に出ます。

先進的窓リノベ2026事業で設置費用を抑える

内窓の設置費用は、先進的窓リノベ2026事業の補助金で大きく下げられます。環境省が主管する窓断熱専門の制度で、内窓1箇所あたり最大14.0万円、1戸あたり最大200万円まで補助されます。

工事種別・サイズ 最大補助額(1箇所)
内窓設置・大(2.8〜4.0m2未満) 14.0万円
内窓設置・中(1.6〜2.8m2未満) 9.4万円
内窓設置・小(0.2〜1.6m2未満) 5.2万円

2026年度はSグレード(熱貫流率Uw1.5以下)以上の内窓のみが補助対象です。2025年まで対象だったAグレード(Uw1.9以下)は除外されました。補助金を使う場合は、業者にSグレード以上を必ず指定してください。申請は登録業者が代行します(先進的窓リノベ2026事業 公式サイト)。

工法別の費用相場や投資回収年数の詳細は、窓断熱リフォーム費用相場2026で解説しています。住宅全体の断熱性能を把握したい方は、断熱等級の一覧2026もあわせてご確認ください。

よくある質問

内窓は本当に電気代の削減効果がありますか?

あります。窓由来の熱損失を抑えることで、冷暖房費が15〜30%下がります。主要4窓をまとめて施工した場合、年間およそ2〜3万円の削減が目安です。効果を感じないケースは、部分施工やガラス選びの誤りが原因です。

内窓とペアガラス交換、どちらが効果が高いですか?

内窓設置の方が断熱・防音とも効果が高くなります。内窓と外窓の間に空気層ができるため、ペアガラス1枚に交換するより断熱性能が上がります。費用はガラス交換の方が安い場合があるため、目的と予算で選んでください。

賃貸やマンションでも設置できますか?

設置できます。内窓は部屋の内側に取り付ける専有部分の工事のため、マンションでも管理組合の許可が不要なケースが多くあります。賃貸の場合は退去時の原状回復に備え、事前に貸主の書面許可を取得してください。

夏の暑さにも効果はありますか?

効果があります。遮熱タイプのLow-Eガラスを選べば日射熱を約61%カットでき、窓際の温度が約10度下がったという実測例もあります。西日の強い部屋は、断熱タイプより遮熱タイプが冷房費削減に有効です。

工事にはどのくらい時間がかかりますか?

1箇所あたり1〜2時間が標準です。壁を壊す工事が不要なため、リビングの大型窓でも2時間以内で完了します。3箇所まとめても半日以内で終わるケースがほとんどです。

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内窓で電気代を下げる3つのステップ

内窓で電気代を下げる3つのステップ
  1. リビング・北向き窓を最優先で選ぶ

    滞在時間が長く窓面積が大きいリビングと、冷気侵入が多い北向きの窓から施工します。費用対効果が最も高く、削減額を実感しやすい順序です。

  2. Low-E複層ガラス以上を指定する

    補助金対象かつ断熱・遮熱を両立するLow-E複層ガラス以上を選びます。南向き・西向きは遮熱タイプ、北向き・寒冷地は断熱タイプが最適です。

  3. 登録業者に補助金申請を依頼する

    先進的窓リノベ2026事業の登録業者を3社以上比較し、工事前に補助金の事前申請を代行してもらいます。工事後の申請は受け付けられないため、着工前の手配が必須です。

窓の断熱と合わせて家全体の電気代を見直したい方は、電気代節約方法ランキング2026年版で年間削減額の大きい順に対策を確認できます。

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この記事の執筆: Japan Energy Times 編集部
電気代・再生可能エネルギー・省エネの一次情報(公式統計・料金表・制度資料)を確認して記事を制作しています。
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