Japan Energy Times

電気自動車は本当に静か?騒音レベルとガソリン車との比較測定

更新: 2026/03/23
電気自動車
電気自動車は本当に静か?騒音レベルとガソリン車との比較測定

※ 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

「EVは静か」は半分だけ正しい

「EVは静か」——半分正しく、半分間違いです。速度域によって状況は一変します。

EVの騒音レベル:実測データのポイント
  • 低速域(20km/h以下)はEVがガソリン車より6〜10dB静か。エンジン音がない分の差
  • 時速60km超では走行音が支配的になり、EV・ガソリン車の差は2〜4dB程度に縮小
  • 国内法規(道路運送車両法)で時速20km以下の走行音確保が義務化(2021年より)

停車時、EVの車内騒音は20〜30dBでほぼ無音に近いです。一方、ガソリン車のアイドリング時は40〜50dBです。差は歴然としている(出典:国土交通省「自動車騒音の規制基準」)。

ところが速度が上がると話が変わる。50km/hに達するとタイヤノイズと風切り音が支配的になり、差は3〜5dBまで縮まる。100km/h以上の高速域では0〜3dBと、ほとんど区別がつかない水準になります。

英国AUTOCARの実測が象徴的です。BMW 120(ガソリン)が62dBAに対し、Kia EV6(EV)は65dBAだった(出典:AUTOCAR UK 2023年実測テスト)。EVのほうがうるさいケースすら存在します。

EVの静音性は「いつでも静か」ではなく、「低速域で圧倒的に静か」が正確な表現です。この事実を踏まえたうえで、速度域ごとの騒音データを詳しく見ていこう。

速度域別の騒音比較データ

EVとガソリン車の騒音差は、速度域ごとに明確な傾向を示す。

速度域EV騒音レベルガソリン車騒音レベル
停車時20〜30dB40〜50dB(アイドリング)15〜20dB
〜20km/h35〜40dB50〜60dB15〜20dB
50km/h60〜65dB63〜68dB3〜5dB
100km/h以上70〜75dB72〜76dB0〜3dB

出典:国土交通省「自動車騒音の規制基準」、AUTOCAR UK実測データ(2023年)

低速域ではエンジン音の有無が決定的な差になります。ガソリン車はアイドリングだけで40dB以上を発するが、EVはモーターが回っていてもほぼ無音です。住宅街の徐行や駐車場の出入りで、この差は体感として非常に大きいです。

50km/h前後からはタイヤと路面の接触音(ロードノイズ)が全体の騒音に占める割合を急激に高めます。国土交通省の調査によると、60km/h以上ではロードノイズが車両騒音の70〜80%を占めます。動力源がモーターかエンジンかは、この騒音の前では埋没してしまうのです。

100km/h以上の高速域では風切り音も加わる。Cd値(空気抵抗係数)が低い車ほど風切り音は小さくなる傾向があります。テスラModel 3のCd値は0.23、メルセデスEQSは0.20と非常に優秀だが、それでもロードノイズは車体設計だけでは抑えきれません。

つまりEVの静音メリットを最大限に享受できるのは、市街地走行が中心のユーザーです。高速道路の利用頻度が高い場合、静音性だけでEVを選ぶ理由は薄くなります。

身近な音と比較するEVの騒音レベル

デシベルの数字だけでは実感しにくい。日常の音と並べて比較すると、EVの静かさがより具体的に理解できます。

騒音レベル(dB)身近な音の例自動車での相当場面
20dB木の葉のそよぎEV停車時の車内
30dBささやき声EV極低速走行時
40dB図書館内ガソリン車アイドリング
50dB静かなオフィスEV 30km/h走行時
60dB普通の会話EV・ガソリン車 50km/h
70dB掃除機高速道路走行時
80dB地下鉄車内ガソリン車の急加速

出典:環境省「生活騒音の目安」

EV停車時の20dBは「木の葉のそよぎ」と同レベルです。ガソリン車のアイドリング40dBが「図書館内」相当であることを考えると、20dBの差がいかに体感的に大きいかがわかる。

デシベルは対数スケールであることにも注意が必要です。10dBの差は人間の耳には「約2倍の音量」に感じられます。EVとガソリン車の低速域での差(15〜20dB)は、体感的には3〜4倍の音量差に相当します。

WHO(世界保健機関)は道路交通騒音の健康影響閾値をLden 53dBと定めている(出典:WHO「Environmental Noise Guidelines for the European Region」2018年)。この基準を超えると心血管疾患のリスクが上昇するとされます。EVの低速域はこの基準を大幅に下回り、都市部の騒音対策としても公衆衛生上の意義があります。

EVの静音性が生む歩行者リスク

静かすぎることは、安全上の重大な課題を引き起こしています。

英国の研究によると、歩行者がEVまたはハイブリッド車にはねられる確率は、ガソリン車と比べて2倍に上る(出典:British Medical Journal 2024年)。低速走行時にエンジン音がなく、歩行者が車の接近に気づきにくいことが主因です。

視覚障害者にとってリスクはさらに深刻です。従来はエンジン音を頼りに車両の接近方向と速度を判断していました。EVではその手がかりが失われるため、横断歩道での安全確認が著しく困難になります。日本盲人会連合は早くからこの問題を指摘し、対策を求めてきた経緯があります。

高齢者もリスクが高いです。加齢性難聴は高周波帯域から始まることが多く、EVの微弱なモーター音やインバーター音は聞き取りにくい周波数帯に該当します。75歳以上の歩行者では、EVの接近を認知できない確率がさらに上昇します。

子どもの行動パターンも問題を複雑にします。遊びに夢中になっている子どもは視覚的な確認を怠りがちで、聴覚情報に頼る割合が大きいです。スクールゾーンでのEV走行は特に慎重さが求められます。

この問題はEVの普及率が上がるほど顕在化します。2030年にEV販売比率が20〜30%に達すると予測されるなか、住宅街の生活道路、商業施設の駐車場、通学路など低速走行が集中する場面での安全対策はさらに重要度を増す。ドライバー側にも「自分の車は聞こえていない可能性がある」という意識改革が求められます。

AVAS(車両接近通報装置)の義務化と効果

歩行者保護のため、日本は2018年3月から新型車にAVAS(車両接近通報装置)を義務化しました。

国連規則UN R138に基づく基準は以下のとおりです(出典:国土交通省「車両接近通報装置の国際基準」)。

  • 10km/h走行時:50dB以上の警報音を発すること
  • 20km/h走行時:56dB以上の警報音を発すること
  • 後退時にも警報音を発すること

以前は運転者がキャンセルスイッチでAVASをオフにできました。「静かに走りたい」というニーズからオフにするユーザーが多く、安全上の問題が指摘されていました。現在はスイッチの搭載自体が禁止され、常時作動が義務となっています。

メーカーごとに異なるAVASの音

トヨタは「フューン」という滑らかな電子音を採用しています。プリウスの初代AVAS開発から10年以上の知見を活かし、周囲に溶け込みながらも確実に認知できる音に仕上げました。日産リーフはシンセサイザー風の独特な音が特徴です。

テスラは外部スピーカーから走行音に加え独自のサウンドを発する設計をとっています。ポルシェ・タイカンはスポーツカーらしい低音を意識したサウンドデザインです。

各メーカーとも「不快でないが、確実に気づく」というバランスに苦心しています。EVの個性を音で表現するという、従来のエンジン車にはなかったブランディング領域が生まれました。今後は各社がサウンドデザインを差別化要素として競い合う時代が来るでしょう。

AVASの限界と残された課題

AVASは30km/h以下で作動する設計です。30km/hを超えるとタイヤノイズが十分な音を発するため、AVASは自動停止します。

30km/h前後の過渡域で急に音が消えることへの違和感が指摘されています。歩行者が「車が止まった」と誤認する恐れもゼロではありません。雨天時や騒がしい交差点では、AVASの音がかき消されるケースも報告されています。

現行の音量基準が十分かどうかは引き続き検証が進められており、将来的に基準値の引き上げや作動速度域の拡大が議論される可能性があります。

EVの車内静粛性を左右する3つの要素

同じEVでも車内の静かさには大きな差があります。主に3つの要素が静粛性を決定づけます。

タイヤの選択が最も費用対効果が高い

EV専用タイヤは転がり抵抗の低減だけでなく、ノイズ抑制にも注力しています。ミシュランe・Primacyはタイヤ内部にポリウレタンフォームを配置するフォームインサイド技術で、ロードノイズを2〜3dB低減します。ブリヂストンのenliten技術搭載タイヤも同様の効果を持つ。

タイヤ交換は4本で8〜15万円程度と、車両の買い替えに比べれば低コストです。静粛性に不満があるなら最初に検討すべき対策です。EV専用でなくても、コンフォート系タイヤへの変更だけで体感が変わるケースは多いです。

ガラスの遮音性能で高速域の快適性が変わる

テスラModel Sやメルセデス EQSは合わせガラス(遮音ガラス)を全窓に採用し、風切り音を大幅にカットしています。合わせガラスは2枚のガラスの間に中間膜を挟む構造で、音の透過を抑制する効果が高いです。

一方、エントリーモデルのEVは単板ガラスが多く、高速域での車内騒音に差が出やすい。フロントガラスだけでなくサイドウインドウの仕様もチェックしたい。高速走行の頻度が高いユーザーほど、この差が体感に直結します。

モーターとインバーターの高周波音

エンジン音がないぶん、モーターの高周波音やインバーターの「キーン」という音が目立つことがあります。周波数帯は2,000〜8,000Hz前後で、人間の耳が敏感な帯域と重なるため、音量は小さくても気になりやすい。

車種によって気になる度合いは大きく異なります。試乗時にはゆっくり加速するだけでなく、急加速を数回試すことを強く勧めます。高周波音は短時間の試乗では見落としがちだが、毎日の通勤で耳障りに感じ始めるケースは少なくありません。

プレミアムEVと量販EVの静粛性の差

メルセデス EQS、BMW iX、レクサスRZなどのプレミアムEVは、車体全体の遮音設計に多大なコストをかけています。ダブルガラス全窓採用、フロアの多層遮音材、ドア周りの三重シールなどにより、100km/h走行時でも車内騒音60dB台前半を実現するモデルがあります。

日産サクラやBYD ATTO 3などの量販価格帯EVでも、低速域の静粛性はプレミアムモデルと変わりません。差が出るのは60km/h以上の中高速域です。単板ガラスやコスト重視のタイヤが標準装備の場合、ロードノイズと風切り音が侵入しやすくなります。タイヤのグレードアップが最も費用対効果の高い改善策です。

高速道路でEVは本当に快適か

高速域ではEVの静音アドバンテージはほぼ消失します。

100km/h走行時の車内騒音は、EV・ガソリン車ともに70〜76dB前後で拮抗します。むしろ、遮音設計に費用をかけた高級ガソリン車のほうが静かなケースも珍しくありません。

レクサスLSの100km/h走行時騒音は約63dBとされます。テスラModel 3の同条件での騒音は約70dBという報告があります。価格帯が異なるため単純比較はできないが、「EV=静か」の図式が必ずしも成立しない例として参考になります。

高速走行時に重要なのは、パワートレインの種類よりも車体の空力設計とシール性能です。ドアまわりのウェザーストリップの品質、Aピラーの形状、ドアミラーの風切り音対策など、細部の設計が総合的な静粛性を左右します。

EVで高速走行時の快適性を重視するなら、車両価格帯と遮音設計の充実度に注目すべきです。EVの充電ロスや航続距離への影響を考慮しても、高速走行が多いユーザーにとってEVの静音メリットは限定的と言わざるを得ません。

EVの騒音と健康への影響

EVの静音性は、乗員の健康にもプラスの影響を与える可能性があります。

長時間運転での疲労軽減

騒音は運転疲労の主要因の一つです。ドイツ連邦交通研究所(BASt)の研究では、車内騒音が5dB下がると長距離運転後の疲労度が約15%軽減されるとの報告があります。EVの低速域での静粛性は、渋滞が多い都市部での通勤疲労を軽減する効果が期待できます。

ただし高速域では差がないため、高速道路の長距離移動では恩恵は限定的です。通勤経路に市街地走行が多いユーザーほど、この効果を実感しやすい。

聴覚への負荷と累積リスク

WHO基準のLden 53dBを継続的に超える環境では、聴覚疲労が蓄積します。ガソリン車の高速走行(70〜76dB)は1時間以上継続すると一時的な聴力低下(一過性閾値上昇)を引き起こすことがあります。EVでも高速域の騒音レベルは同等だが、信号停止時や渋滞時に低速域の静粛性が確保されるため、通勤1往復トータルでの聴覚負荷は軽くなります。毎日片道1時間の通勤を20年続けた場合の累積差は無視できません。

車内会話と音楽鑑賞の質

低速走行時の車内騒音が30〜40dBのEVでは、普通の声量での会話が容易です。ガソリン車のアイドリング時(40〜50dB)でも会話は可能だが、EVのほうが声を張る必要がなく、同乗者との会話ストレスが明らかに少なくありません。子どもや高齢者との同乗時に、この差は特に顕著になります。

音楽鑑賞の面でもEVは有利です。低速域での背景騒音が少ないため、オーディオのボリュームを上げる必要がありません。音楽のダイナミックレンジを損なわず楽しめるのは、音にこだわるユーザーにとって見逃せない利点です。

ガソリン車・ハイブリッド車との実用的な静粛性比較

「静かさ」だけでEVを選ぶべきではありません。ハイブリッド車やガソリン車にも静音技術の蓄積があります。

ハイブリッド車はEVモード走行時にEVと同等の静粛性を発揮します。トヨタ・アクアやプリウスは低速域でのEV走行が可能で、市街地では十分に静かです。エンジンが始動するのは加速時や高速域に限られるため、日常的な静粛性はEV専用車に近い体験を得られます。ハイブリッド車とEVの10年維持費比較も含めて総合的に判断したい。

ガソリン車でもマツダのSKYACTIV-Xやスバルのボクサーエンジンなど、振動と騒音を徹底抑制したモデルは多いです。メルセデスやBMWの上位グレードでは、アクティブノイズキャンセル技術を搭載し、エンジン音を電子的に打ち消す車種もあります。

高速域での比較では、パワートレインの違いよりも車体の遮音設計が圧倒的に大きく影響します。静粛性を最優先にするなら、パワートレインの種類にとらわれず、実際に試乗して自分の耳で確認するのが最も確実です。可能であれば、購入候補の2〜3車種を同じルートで試乗し、騒音レベルを体感比較することを推奨します。

生活環境への影響——住宅街と深夜の違い

EVの静音性が最も価値を発揮するのは生活環境です。

早朝5時や深夜0時に住宅街で車を出すとき、ガソリン車のエンジン始動音は約70〜80dBに達する(出典:環境省「生活騒音の目安」)。冬場はエンジンの暖機でさらに音が大きくなり、近隣への心理的な負担は無視できません。EVなら20〜30dBで出発でき、騒音トラブルのリスクが大幅に下がる。

マンションの地下駐車場での差はさらに顕著です。閉鎖空間ではエンジン音が壁に反響して増幅されます。特にコンクリート壁の地下駐車場では、アイドリング音が体感で1.5〜2倍に感じられることもあります。EVならその心配が一切ありません。排気ガスも出ないため、換気設備への負荷も軽減されます。

夏場のEVエアコン使用時でも、ガソリン車のアイドリングに相当する状態でほぼ無音です。真夏の車中待機で周囲に騒音も排気も出さない点は、集合住宅の住人にとって計り知れない利点になります。

駐車場での車庫入れや切り返しの際も、EVの無音に近い状態は心理的な余裕を生む。夜間の帰宅時、ガレージでエンジンを切る必要がないストレスフリーな体験は、一度味わうと手放せないという声が多いです。住宅密集地に住むユーザーにとって、EVの静音性は数値以上の生活品質向上をもたらす。

EV購入時に確認すべき静粛性のチェックポイント

EVの静粛性は車種・速度・装備によって大きく変わる。購入前に以下のポイントを必ず確認すべきです。

試乗時の確認項目

  • 低速(〜30km/h)でのAVAS音の大きさと音質——一度車外に出て確認するのがベスト
  • 50km/h以上でのロードノイズレベル——路面状態が良い道路と荒れた道路の両方で試す
  • 急加速時のモーター・インバーター高周波音の有無と気になる度合い
  • 高速道路での風切り音——窓ガラスの遮音性が直接反映される領域
  • 回生ブレーキ作動時の音の変化——車種によっては「ウィーン」音が発生する

カタログ・スペックで確認すべき要素

  • 合わせガラスの採用範囲(全窓採用 or フロントのみ)
  • EV専用タイヤの標準装着有無と銘柄
  • フロアの遮音材の厚さや素材(カタログ記載がないことも多いため、ディーラーで直接確認)
  • アクティブノイズキャンセル機能の有無

利用シーンから逆算して判断する

市街地中心なら低速域の静粛性が大きく活きる。高速道路が多いなら遮音設計の充実度を重視すべきです。住宅密集地に住んでいるなら、深夜早朝の発着時の静かさだけでも十分な購入理由になります。

EVの山道走行性能急速充電規格の違いも含め、自分の利用パターンに合った車種を総合的に選びたい。EVの「静かさ」は万能ではないが、低速域と生活環境では圧倒的な優位性を持つ。次の一歩として、気になる車種のディーラーで試乗し、自分の耳で静粛性を確かめてください。

EV購入前の騒音チェック3ステップ
  1. 1
    試乗で低速・高速を両方確認
    駐車場での発進(低速)と幹線道路走行(60km/h超)で異なる騒音プロファイルを体感する
  2. 2
    走行音の種類を把握
    ロードノイズ(タイヤ)・モーター唸り・空調音の3種類。高速では太いタイヤほどうるさくなる
  3. 3
    歩行者への注意義務を確認
    20km/h以下では歩行者への接近警告が義務。接近通報装置が正常作動するか確認する

電気自動車の静粛性によるメリット

  • 低速域(30km/h以下)ではガソリン車より15〜20dB静かで、住宅街での早朝・深夜の走行で近隣への騒音を大幅に低減できる
  • エンジン振動がないため室内の静粛性が高く、長距離ドライブでの乗員の疲労軽減に効果がある
  • 車内NVH(騒音・振動・ハーシュネス)が低いため、オーディオやコミュニケーションの明瞭度が向上する
  • AVAS(接近通報装置)の義務化(2023年〜)により、歩行者への安全対策も標準装備されている

電気自動車の静粛性に関する注意点・デメリット

  • 100km/h以上の高速走行ではロードノイズ・風切り音が支配的になり、ガソリン車との差は0〜3dBしかない(AUTOCAR UK実測)
  • AVAS義務化で低速走行時に人工音が発生するため、完全な無音走行は認められていない
  • エンジン音がないことで逆に路面・風・タイヤ音が際立って聞こえ、品質への期待値が高まるため音源対策がより重要になる
  • 歩行者・自転車からの認知がガソリン車より難しく、特に駐車場や住宅街での低速走行時に注意が必要

よくある質問

EVは本当にガソリン車より静かなのか?

低速域(〜20km/h)では15〜20dBの差があり、体感で3〜4倍の音量差になるため明らかに静かです。ただし高速域(100km/h以上)では差が0〜3dBとなりほぼ同等になります。タイヤノイズが支配的になるためである(出典:国土交通省騒音規制基準)。

EVの接近音(AVAS)はオフにできるか?

現在はオフにできません。日本では2018年3月以降の新型車でAVASの常時作動が義務化され、キャンセルスイッチの搭載自体が禁止されている(出典:国土交通省UN R138準拠基準)。

EVが静かすぎて歩行者に危険という話は本当か?

事実です。英国BMJの研究で、EVまたはハイブリッド車にはねられる歩行者の確率はガソリン車の2倍と報告されている(出典:BMJ 2024年)。AVAS義務化で改善に向かっているが、完全な解決には至っていません。

高速道路ではEVとガソリン車のどちらが快適か?

高速域では騒音差がほぼなくなるため、静粛性だけでは優劣がつかりません。遮音設計の充実した車種を選ぶことが、パワートレインの種類よりも重要になります。

EV専用タイヤで静かさは変わるか?

変わる。ミシュランe・PrimacyやブリヂストンEnlitenは通常タイヤより2〜3dBのロードノイズ低減効果があります。高速走行が多いユーザーなら、タイヤ選びだけで体感が大きく変わる。

マンション駐車場でEVの静音性はメリットになるか?

大きなメリットになります。閉鎖空間ではエンジン音が反響して増幅されるが、EVではそれがありません。排気ガスも出ないため、地下駐車場の換気問題も軽減されます。深夜の帰宅時も近隣住民への配慮が不要です。

EVの静粛性は長距離運転の疲労に影響するか?

影響します。低速域での静粛性は渋滞時の疲労軽減に効果があります。ただし高速域ではガソリン車との騒音差がほぼないため、高速道路中心の長距離移動では恩恵が限定的です。市街地走行が多い通勤ユーザーほど疲労軽減効果を実感しやすい。

あわせて読みたいEVのオフロード性能と高地での航続距離は?山道・登坂の実力解説 あわせて読みたいハイブリッドvsEV:10年間のメンテナンスコストを徹底比較
X でシェアFacebook でシェアLINE でシェア
カテゴリ:電気自動車