住宅省エネ2026キャンペーンの補助金は、2026年12月31日が最終期限ですが、予算の上限に達した事業から順に早期終了します。2026年度の国の住宅向け省エネ補助は、国土交通省・経済産業省・環境省が連携する「みらいエコ住宅2026」「先進的窓リノベ2026」「給湯省エネ2026」「賃貸集合給湯省エネ2026」の4事業に集約されました。新築なら最大125万円、リフォームなら4事業の併用で200万円超も狙えます。どの制度が自分に使えて、いくらまで受け取れるのかを、各省の公表資料をもとに一覧で整理します。
- 2026年度の国の住宅省エネ補助は「住宅省エネ2026キャンペーン」の4事業に集約。新築はみらいエコ住宅で最大125万円、窓リフォームは先進的窓リノベで最大100万円
- 4事業は要件を満たせば併用可能。ただし同じ工事に複数事業を重ねて申請することはできません
- 対象は2025年11月28日以降に着手した工事。予算上限に達し次第、期限前でも終了するため着工スケジュールの逆算が最優先
省エネ住宅の補助金一覧【2026年版早見表】
2026年度の国の住宅省エネ補助金は、3省が連携する「住宅省エネ2026キャンペーン」の4事業が中心です。まずは4事業の所管・対象・補助上限額を1枚の早見表で把握してください。
| 事業名 | 所管省庁 | 主な対象 | 補助上限額 | 申請受付開始 |
|---|---|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業 | 国土交通省 | 省エネ新築・リフォーム | 新築125万円/リフォーム100万円 | 2026年6月下旬 |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 環境省 | 窓・玄関ドアの断熱改修 | 100万円/戸 | 2026年3月31日 |
| 給湯省エネ2026事業 | 経済産業省 | 高効率給湯器の設置 | 17万円/台(エネファーム) | 2026年3月31日 |
| 賃貸集合給湯省エネ2026事業 | 経済産業省 | 賃貸住宅の給湯器交換 | 10万円/台 | 2026年3月31日 |
4事業に共通して、補助対象は2025年11月28日以降に工事着手(契約後の着工)した物件です。交付申請は事業ごとに2026年3月末〜6月下旬に始まり、いずれも2026年12月31日まで受け付けます。予算の上限に達した事業から順に、期限を待たず早期終了します。
【制度別】各補助金の対象工事と金額の一覧
4事業はそれぞれ対象工事と補助単価が異なります。ここでは事業ごとに、何にいくら補助が出るのかを一次情報にもとづいて分解します。
みらいエコ住宅2026事業(新築40〜125万円/リフォーム最大100万円)
みらいエコ住宅2026事業は、2025年度の「子育てグリーン住宅支援事業」を引き継ぐ国交省の制度です。新築は住宅性能のグレードで、リフォームは工事内容の積み上げで補助額が決まります。
| 区分 | 補助額 | 対象世帯 |
|---|---|---|
| 新築 GX志向型住宅 | 110万円(4地域以北は125万円) | 全世帯 |
| 新築 長期優良住宅 | 80万円 | 子育て・若者夫婦 |
| 新築 ZEH水準住宅 | 40万円 | 子育て・若者夫婦 |
| リフォーム | 上限100万円/戸(合計5万円以上から) | 全世帯 |
リフォームの対象は、躯体の断熱改修・高効率給湯器・高効率エアコン・太陽光発電・換気設備などです。新築のGX志向型は全世帯が対象で補助額も最大のため、性能を満たせる予算があるなら最有力の選択肢になります。
先進的窓リノベ2026事業(上限100万円/戸)
先進的窓リノベ2026事業は、環境省が所管する窓の断熱改修に特化した制度です。内窓設置・外窓交換・ガラス交換・玄関ドア交換が対象で、断熱性能とサイズで補助単価が決まります。
| 工事の種類 | 補助額の目安(1箇所/枚) |
|---|---|
| ガラス交換 | 0.5〜7.8万円/枚 |
| 内窓設置 | 2.2〜14万円/箇所 |
| 外窓交換(カバー工法) | 4.1〜23.9万円/箇所 |
| 玄関ドア交換 | 2.2〜22万円/箇所 |
補助額の合計が5万円未満の工事は対象外です。窓は住宅の熱の出入りが最も大きい部位で、費用対効果が高いため、補助上限100万円をフルに使える工事の一つです。窓リフォームの費用相場や工法別の選び方は、後述の関連記事で詳しく確認できます。
給湯省エネ2026事業(エコキュート最大10万円・エネファーム17万円)
給湯省エネ2026事業は、経産省が所管する高効率給湯器への補助です。機種ごとに基本額が決まり、省エネ性能の高い機種には加算があります。
| 機種 | 基本額 | 性能加算 | 最大額 |
|---|---|---|---|
| エコキュート | 7万円/台 | +3万円 | 10万円/台 |
| ハイブリッド給湯機 | 10万円/台 | +2万円 | 12万円/台 |
| エネファーム | 17万円/台 | — | 17万円/台 |
加えて、古い設備の撤去には撤去加算があります。電気蓄熱暖房機の撤去は1台4万円(1戸2台まで)、電気温水器の撤去は1台2万円です。ただしエコキュートの撤去は加算対象外です。給湯器単体の補助のため、新築・リフォームのどちらでも利用できます。
賃貸集合給湯省エネ2026事業(5〜10万円/台)
賃貸集合給湯省エネ2026事業は、賃貸集合住宅のオーナーを対象に、既存給湯器を高効率なエコジョーズ・エコフィールへ交換する費用を補助します。補助額は追いだき機能の有無で分かれ、追いだきなしが5万円/台、追いだきありが7万円/台、排水設備の設置を伴う場合は8〜10万円/台です。持ち家のリフォームには使えない点に注意してください。
2025年からの主な変更点【子育てグリーン住宅からの改称】
2026年度は制度名と補助額に大きな変更がありました。2025年度に利用した人ほど混乱しやすいため、変更点を整理します。
| 項目 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|
| 新築の主力事業名 | 子育てグリーン住宅支援事業 | みらいエコ住宅2026事業に改称 |
| リフォーム上限(みらいエコ) | 60万円/戸 | 100万円/戸に増額 |
| 蓄電池の補助 | キャンペーン外 | 補助率1/3で併用可能に |
| キャンペーンの事業数 | 4事業 | 4事業(名称変更あり) |
「子育てグリーン住宅支援事業」で検索している場合、2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」に名称が変わっています。制度の枠組みは引き継がれており、リフォーム上限が60万円から100万円に増額された点が家計にとって最大のプラスです。
補助金は併用できる?最大額の独自試算【徹底比較】
住宅省エネ2026キャンペーンの4事業は、対象工事が重複しなければ併用できます。申請もまとめて行えるため、複数の工事を組み合わせると受給額が大きく伸びます。ここではモデルケースで併用の最大額を独自に試算します。
- 4事業は要件を満たせば併用可能。窓リフォーム+給湯器+躯体断熱を1回でまとめて申請できます
- 同一の工事に対して複数事業へ重複申請することはできない(窓工事を窓リノベとみらいエコの両方で申請するのは不可)
- ZEH支援事業など国費が充当された別制度とは併用できません。自治体の補助は個別に確認してください
リフォームでの併用モデル(独自試算)
戸建てで窓・給湯器・断熱をまとめて改修した場合の、国の補助合計額の試算例です。工事内容によって金額は変わりますが、併用の効果がイメージできます。
| 工事内容 | 使う事業 | 補助額の目安 |
|---|---|---|
| 内窓・外窓交換(家全体) | 先進的窓リノベ2026 | 80万円 |
| 躯体断熱+高効率エアコン | みらいエコ住宅2026 | 60万円 |
| エコキュート設置(性能加算あり) | 給湯省エネ2026 | 10万円 |
| 蓄電池設置(対象費用の1/3) | 蓄電池補助 | 約30万円 |
| 国の補助 合計 | 4事業併用 | 約180万円 |
単独の窓リフォームだけなら80万円ですが、給湯器・断熱・蓄電池を組み合わせると国の補助だけで約180万円まで伸びます。ここに自治体の上乗せ補助が加わると、合計200万円を超える地域もあります。
世帯・目的別|使うべき制度の診断チェックリスト
どの制度を軸にするかは、新築かリフォームか、世帯タイプ、目的で変わります。あなたの状況に当てはまる項目を確認してください。
- 省エネ性能の高い家を新築するなら、全世帯対象の「みらいエコ住宅(GX志向型・最大125万円)」が第一候補です。
- 子育て・若者夫婦世帯で長期優良住宅を建てるなら、「みらいエコ住宅(長期優良・80万円)」が使えます。
- 寒さ・結露・光熱費が気になるリフォームなら、費用対効果の高い「先進的窓リノベ(最大100万円)」が軸になります。
- 給湯器の交換時期が近いなら、「給湯省エネ(エコキュート最大10万円・エネファーム17万円)」を必ず併用してください。
- 賃貸物件のオーナーなら、持ち家向け事業ではなく「賃貸集合給湯省エネ(最大10万円/台)」が対象です。
迷ったら「工事金額が大きい部位から補助単価の高い事業を割り当てる」のが基本です。窓と躯体断熱はみらいエコと窓リノベで分担し、給湯器は給湯省エネで別枠にすると、重複申請を避けつつ受給額を最大化できます。
蓄電池も対象|2026年の新しい併用パターン
2026年度の大きな変更点として、蓄電池の設置が補助率1/3で併用できるようになりました。太陽光発電とセットで導入すると、停電時の備えと自家消費による光熱費削減の両方を、補助を受けながら実現できます。蓄電池は国のキャンペーン枠に加えて、都道府県・市区町村の補助も上乗せできるケースが多く、三層で合わせると負担を大きく圧縮できます。
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申請の流れと注意すべきポイント
住宅省エネ2026キャンペーンの申請は、施工を担当する登録事業者が代行します。施主が直接申請する制度ではないため、補助金の取り扱い実績がある業者選びが成否を分けます。
| ステップ | 手続き | 注意点 |
|---|---|---|
| 1. 業者選定 | 登録事業者を選び工事内容を確定 | 未登録業者では申請できない |
| 2. 契約・着工 | 2025年11月28日以降に工事着手 | 着手前の工事は対象外 |
| 3. 交付申請 | 業者が事業ごとに申請(3〜6月開始) | 予算上限で早期終了 |
| 4. 工事完了・報告 | 完了後に実績報告 | 2026年12月31日が最終期限 |
| 5. 補助金の還元 | 業者経由で施主に還元 | 還元方法を契約前に確認 |
予算上限に達した事業は、12月31日の期限を待たずに受付を終了します。人気の先進的窓リノベは例年、秋口に予算が逼迫します。「年末まで大丈夫」と考えて着工を遅らせると、申請枠が埋まって補助を受けられないことがあります。工事は早めに着手し、業者に申請枠の残り状況を確認してもらってください。
よくある質問
Q. 2026年の省エネ住宅補助金は全部でいくつありますか?
国の住宅向けは「住宅省エネ2026キャンペーン」の4事業です。みらいエコ住宅2026事業(国交省)、先進的窓リノベ2026事業(環境省)、給湯省エネ2026事業(経産省)、賃貸集合給湯省エネ2026事業(経産省)で構成されます。これに蓄電池補助や自治体の独自補助を上乗せできます。
Q. 補助金は併用できますか?最大いくらもらえますか?
対象工事が重複しなければ併用できます。窓・断熱・給湯器・蓄電池をまとめて改修すれば、国の補助だけでリフォームで約180万円、新築のGX志向型で125万円が目安です。自治体補助を加えると200万円超の地域もあります。ただし同じ工事を複数事業で重複申請することはできません。
Q. 「子育てグリーン住宅支援事業」はなくなったのですか?
廃止ではなく、2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」に名称変更されました。制度の枠組みは引き継がれ、リフォームの補助上限が60万円から100万円に増額されています。2025年度の情報で検索していた場合は、新しい制度名で確認してください。
Q. 新築とリフォームのどちらでも使えますか?
みらいエコ住宅2026事業は新築・リフォームの両方が対象です。先進的窓リノベと給湯省エネはリフォーム・新築設置の両方で使えます。賃貸集合給湯省エネは賃貸集合住宅の給湯器交換に限定され、持ち家のリフォームには使えません。
Q. 申請は自分で行うのですか?
施主本人ではなく、工事を担当する登録事業者が申請を代行します。そのため補助金の実績がある業者を選ぶことが重要です。補助金は業者経由で施主に還元されるため、還元方法(値引きか後払いか)を契約前に必ず確認してください。
Q. いつまでに工事すればよいですか?
対象は2025年11月28日以降に着手した工事で、最終期限は2026年12月31日です。ただし予算上限に達した事業から早期終了します。特に先進的窓リノベは秋には予算が逼迫する傾向があるため、着工は早いほど確実です。
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省エネ住宅の補助金は「使える制度を洗い出し、併用の組み合わせを決め、予算が尽きる前に着工する」の3点で受給額が決まります。以下の順で進めてください。
-
自分が使える事業を一覧で確認する
新築かリフォームか、世帯タイプ、工事する部位から、4事業のうち使えるものを洗い出します。診断チェックリストで軸となる事業を先に決めてください。
-
併用の組み合わせと自治体補助を調べる
窓・断熱・給湯器・蓄電池を重複しないよう各事業に割り当て、国の合計額を試算します。あわせて自治体の上乗せ補助を調べ、合計受給額を確認します。
-
予算が尽きる前に早めに着工する
登録事業者に申請枠の残り状況を確認し、予算逼迫前に着工します。交付申請は業者が代行するため、補助金の実績がある業者を選ぶことが最優先です。
省エネ住宅の補助金は制度が分かれていて複雑ですが、使える事業を一覧で押さえ、重複しないよう併用すれば受給額を最大化できます。新築でZEH水準を目指すならZEH補助金の条件と金額、断熱改修を検討するなら戸建ての断熱リフォーム費用と補助金、給湯器の交換ならエコキュートの補助金2026完全ガイドを、それぞれの制度の詳細としてあわせて確認してください。目指すべき断熱性能の基準は断熱等級の一覧とUA値早見表で分かります。
各事業の正式な要件・公募要領は、国土交通省・経済産業省・環境省が連携する「住宅省エネ2026キャンペーン」公式サイトと、国交省「みらいエコ住宅2026事業」公式ページで、申請前に必ず最新情報を確認してください。
